高橋愛
上のスケジュールどおり、この週末は美勇伝コンがあったとはいえ、舞台三昧してた。『何日君再来』(イツノヒカキミカエル)ってのは、例の辻ちゃんが降板した筧利夫さん主演の舞台だ。元月組トップスターの彩輝なおさんも出てる。それから『大坂侍』は、月組No.2のきりやんが主演の宝塚歌劇の舞台だ。リボンで王様役をやったチャルさんこと箙かおるさんも久しぶりに出てる。
それを観に行ったわけだ。…つーかそんな前置きはいいか。また「詳細は書く」って言ってんだから…
よっすぃ〜の舞台どうだったかって? いいに決まってんじゃん。あの偉大なリーダーなんだから。急遽決まったからって、一度引き受けた仕事はきっちり務めるよ。あの人は。
石川梨華はどうだったかって? 美勇伝コン、まさしく「アイドル」だよ。俺はここ最近、「アイドル」は何かってことをずっと考えてたけど、美勇伝の石川梨華はまぎれもなく生粋の「アイドル」だったよ。素晴らしいよ。
で、今日の舞台だ。石川梨華出てたよ。舞台人として。
それでさ、その舞台をリボンの脚本・演出した木村信司先生が観に来てたよ。昨日のよっすぃ〜千秋楽の時も観に来てたんだってさ。それから箙さんも、今日、舞台あったのに(まさにそれを俺観てたのに)来てたんだってさ(木村先生の隣にいらっしゃったらしいけど、それは俺は確認してなかった。木村先生は確認したけど)
これがどういうことか分かるか?
この『何日君再来』のプログラムに木村先生はコメントを寄せてくれている。それは出演している「石川梨華」「辻希美」「吉澤ひとみ」に対してのものだ。(辻ちゃんは降板したから急遽差し込みのパンフによっすぃ〜宛のコメントを新たに寄せてくれている)
木村先生は紛れもなく「石川梨華」の「吉澤ひとみ」の、姿を観に来たのだ。同じ公演を2回観るってのはそういうことだ。(もちろん彩輝さんを含め、舞台全体も観ているのは当たり前だが)
箙さんもそうだ。今日公演あったのに2部からわざわざ来るってのはそういうことだ。
舞台はね、素晴らしい内容だったよ。「歌」ってものがどういうものなのか、語る内容だった。ラストは観客全員、スタンディングオベイションだったよ。もちろん木村先生もだ。
この舞台の内容なんざ、所詮、後で「詳細は書く」なんて言ったところで伝わらないわ。どんな文章力があったとしても。実際観た人だけが分かると思う。
この舞台に黒木メイサって子が出てた。筧さんの次に重要な役だった。「リン」って役。今、18歳で明日誕生日なんだってさ。…素晴らしかった。そう書くのは簡単だ。だがその素晴らしさは観た者しか分からない。
何言っちゃってんの? 観た者しか分からないなら最初から書くなよ。
そうだよ。俺はそんな無駄なことは、これまでここではしないように意識してきたつもりだ。ここは「公」の場なんだから。でも今日は書くよ。
木村先生が観に来た、箙さんが観に来た、それはどういうことか? それは石川梨華を吉澤ひとみを「舞台の表現者」として認めてるってことだ。ただの付き合いなんかで観にこねえよ。「ああ、あの時のあの子が… また舞台に立ってるの? じゃあ観に行きましょう」って、その価値を認めてるから観にくるんでしょう…
その存在価値を認めてるから、「宝塚歌劇団 演出家」の木村信司はコメントしてくださるわけでしょう…
それでその価値に違わぬ姿を、そこで見せてるわけよあの二人は…
石川梨華は前日に「アイドル」の自分を全うして、そして今日は「舞台人」としての自分を全うして舞台にいるわけよ。…そしてそれに対してスタンディングオベイションよ、全員が… 俺もしたよ、当たり前。
でさあ… なんでさ… 『そこに高橋愛がいないわけよ??』
黒木メイサが演じた「リン」をさ、高橋愛がやっても全然おかしくねーだろ!!! できるだろ!!! …俺はさ、こんな馬鹿な内容をこれまで絶対書かないようにしてたつもりだ。「もしそうだったら」なんて「勝手に妄想してろヴォケ」レベルの内容だからだ。そんな内容を匂わせたことはあっても直接書いたことは無いはずだ。
でも、もうだめだ… 書かずにいられない… 俺は今日の帰りに、コンクリートの地面に突っ伏して泣きたい気分だった。
石川梨華が吉澤ひとみが、こんな舞台を務めてる時に、高橋愛は… 50過ぎたお笑い芸人とラジオ出て、イジられただけだって…
そんなんだって…
俺はモーニング娘。が好きよ、Berryz工房も好きよ、℃-uteも好きよ、ハロー!プロジェクトが好きよ… 「アイドル」も認めるよ。
でも、でも… もうそこは高橋愛の生きるところじゃない…
モーニング娘。は「アイドル」だ。そこに所属する高橋愛も「アイドル」だ。…でもそこは高橋愛の生きる場所ではない。
こう書いたのはおそらく初めてだと思う。そしてそれは結局俺が「高橋愛」が全てだってことだ。
ヅカも、ハロプロも、その他も、全て「高橋愛」への繋がりだったんだ、結局。…どんな理由つけても、折り合いつけても、格好つけても、俺が最後に行き着くところは「高橋愛」なんだ!
… なあ、俺を殺してくれ。 その表現で… 歌で… 姿で…
お前の生きる道は、俺の生きる道。…そして俺が死すべき道だ。
俺の一番奥底に潜む狂気の欲望は高橋愛でしか満たすことができない。
俺はそういう人間だ。