娘。達に魅せられて 久住小春

「最初に認識したのはいつだったか…　ハロモニのオーディション映像だと思うけど、その容姿が最初から出来上がってるという印象を持ったのを覚えている。…７期のオーディションは、いろんな経緯から２回にわたって行われたわけだけど、自分的には『エース』を探すというテーマにどうしても違和感を感じざるを得なかった。

そんな中、もし選ばれるとしたらこの子だろうなあ、と思っていた子が選ばれた。２回目のオーディションでは、久住小春とせいぜい後一人ぐらいだろうと思っていた。そして結果は一人…　この結果は嬉しかった。たくさんの新メンバーが入るとそれまでのバランスがどうしても崩れそうな気がしたから。

そして新しく入ってきた子は、当然のことながら『エース』と呼ぶにはまだまだ身に付けないといけないものがたくさんある子だった。（容姿的には問題無かったが…）プロデューサーのつんく♂氏は、この子を形容するのに『ミラクル』という単語を使ったが、どの辺がミラクルなのかは入った当初は全く見出せなかった。

しばらくして、そんな彼女もハロモニに登場するようになり、夏ハロの舞台に立ち、モーニング娘。として他のメンバーと変わらない活動を課されるようになった。その頃から徐々にこの子が持つ『ミラクル』というものを自分なりに感じることができるようになった気がする…

彼女の持つミラクルとは、周りの愛を吸収する吸引力だと思う。

当然、新しく入ってくるメンバーだから、受け入れるメンバー側も気を使い、様々な場面においてサポートして共にやっていこうと努力するだろう。時には叱ったりもするだろうし、特に今回は教育係として道重さゆみを担当に置くということまで行われた。

しかし実際のところ、そういう周りの気遣いや気持ちを受け止めるというのは案外難しいものだ。…変に恐縮してしまったり、素直に聞けなかったりすることもある。…ところが、当の久住小春はどうだろうか？　私が見る上では、本当にそれを素直に、そしてごく自然に受け入れているようにみえる。

『ミラクル』という言葉に気負うのでもなく、また逆に無自覚になることもなく、周りの愛を一身に受けながら、なおかつ久住小春のままでずっと存在してるように思う。そして最初から『久住小春』としての魅力を周りに振りまいている…　これは凄い、まさにミラクル。

実際にはメディアの無い所で泣いているのかもしれない…　或いは、ネガティブなところもあるのかもしれない…　でも、彼女のいつでもアルカイックスマイルを浮かべているようなあの表情を見ると、そんなことが全く想像できない。

人の愛を素直に受け入れる事ができる人は、また人に愛を与える事ができる

彼女はそんな天性の『愛の素質』を持っているように思う。そんな彼女が芸能面の才能も花開いて活躍してくれる日が待ち遠しい…　今は本当にメンバーの愛と太陽に包まれて、成長していって欲しいと思う。

がんばってね！　小春ちゃん！」