雪組公演ミュージカル『Samourai（サムライ）』〜著・月島総記「巴里の侍」（メディアファクトリー刊）より〜/シアター・ドラマシティ
今年最後の観劇はシアター・ドラマシティでの雪組公演でした。まったく予備知識無しで観に行きましたが、今回の作品の主人公である前田正名は実在の人物なんですね。
しかし全く知りませんでした（＾＾； プログラムにもあまり知られていないって書いてありますしね。でも幕末から明治にかけて活躍された方で山梨県知事なども務められたそうです。
と、いうわけで今回は歴史物のミュージカルとなっています。歴史物の場合はその人物や時代背景をある程度知っていないと楽しめない場合がありますが、今作品もその点は考慮されていて冒頭に新聞記者役の咲奈くんが延々と長い説明ゼリフで教えてくれます（＾＾；
そして中身はかなり熱い戦争物となっていました。鎖国で後れた日本に近代文明をもたらすためフランスへ留学した正名がそこでプロイセンから侵略をうけたフランス・パリを守るために市民兵に志願してパリ市民とともに戦うというもので、市街戦なんかベルばらを思わせる風情。最後なんかほとんどの登場人物が死ぬし･･･（＾＾； その中で正名を演じるキムちゃんは涙を流しながらの熱演でなかなか気迫ある姿でした。
正名と行動をともにする渡会晴玄を演じるチギくんも役にハマってて格好良かったねえ･･･ チギくんはこういう男臭い奔放な役が合ってると思うよｗ あと今回で注目なのが市民兵チプリアニを演じる香綾しずる。がおりも重要な役を印象深く演じてましたね。これから雪組の男役では中心的な存在になっていかないといけないもんね。
キタロウくんは宙組異動が決まって雪組での姿は来年5月までで観られなくなってしまいますが、あいかわらず渋いというか存在感のある演技で今回は坂本龍馬と市民兵の隊長役をこなしていました。流石だね。せしるくんが珍しく終始悪役だったのも印象的ｗ
と、いうわけで今年はキムちゃんで始まってキムちゃんで終わるというヅカ観劇でした〜 キムちゃんはあまり作品に恵まれない印象がありますが、最後に良い作品が回ってきて良かったねｗ
ではこのあと休憩を挟んで毎年恒例の『Shijo's Takarazuka Revue Award』をやります。チャンネルはそのまま！ｗ
