The Musical『AIDA』 / 梅田芸術劇場メインホール

『AIDA』を観に行ってきました。これは宝塚歌劇OGの安蘭けいさん主演のミュージカルです。宝塚歌劇のトップスターとして人気を誇ったトウコさんが今度は女優としてどのような姿を見せるのか注目の舞台です。
もっともこの『AIDA』は元々はオペラであり宝塚歌劇でも星組で『王家に捧ぐ歌』として上演され、トウコさんはそこでも「アイーダ」を演じています。宝塚歌劇退団時にも印象に残った役として、男役であるのに敢えて女役として演じた「アイーダ」をご本人が挙げていたことからも、この作品や役柄に対する思い入れの深さが感じられます。そういった意味でもこの『AIDA』はまさに安蘭けいのための作品と言ってもいいでしょう。

実際にスタッフも演出の木村信司先生をはじめ宝塚歌劇の舞台で活躍されている方々が多いものとなっています。

感想としましては凄くレベルの高さを感じました。もともと『王家の捧ぐ歌』でも綺麗なソプラノの歌唱を披露していたトウコさんですが、（『王家…』の方はスカイステージの放送で観たことがあります）今回のこの舞台でも抜群の歌唱力で全てを演じられていました。このミュージカルも『王家の捧ぐ歌』と同じくほとんどのセリフが歌で行われるものでしたが、トウコさんの歌はさすがと言わざるをえないものでした。

本当に「男役」でない歌唱でもあそこまで見事に歌えるものなのかなと感動しました。また脇を固める俳優さんも実力者揃いで良かったです。特にラダメスを演じた伊礼彼方さんは若々しくその肉体美とも合わせて素晴らしい抜擢だと思いました。

作品の演出としては、『王家に捧ぐ歌』よりもよりアイーダの愛に重点が置かれるようになっていて、変な言い方になりますがより宝塚歌劇風なものとなっていたと思います。（「エジプトは凄い〜♪」の歌があってﾜﾗﾀ）
今日で千穐楽だそうですが、おそらくラストも素晴らしいものになったと思います。皆様お疲れ様でした。

左から、れおんちゃん（柚希礼音さん）、ミズさん（水夏希さん）、ふくもっさん（福本豊さん）よりのお花（＾＾；