至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

花組公演 ミュージカル『オグリ! 〜小栗判官物語より〜』 / 宝塚バウホール

花組公演を観に行ってきました。これは小栗判官の話です。
wikipedia:小栗判官
観劇した感想としましては…  馬デカすぎw こっちくんなw  …これはどういうことかというと始まっていきなり舞台にでっかい馬の頭のセットがあって、それが終始ずっと鎮座しておられます(^^; これはストーリー上に出てくる伝説の荒馬「鬼鹿毛(おにかげ)」なんですが、ラオウが乗ってた黒王号を思い出していただければいいかと。

その他にも、その鬼鹿毛を乗りこなすシーンをセットのからくりで表現するなど舞台にいろいろ趣向が凝らしてありました。このあたりは演出家の木村先生らしいところかなと思いました。

しかし舞台の演出全体については「メリハリがないなあ」と感じました。ストーリーとしては上のwikipediaの内容を見ていただいても分かるとおり、小栗判官という人物は破天荒な人物で波瀾万丈の人生を送っています。ところが舞台の方ではそれがあまり劇的には描かれてなくて、たんたんと物語が進行していくといった感じです。…だから観客もどこで拍手していいか分からないような印象でした(^^;

確かに物語は忠実に再現されてはいるのですが、もう少し観客を驚かすような演出があってもいいんじゃないかなあ、と思いました。…だからやたら馬の大きさだけが印象に残るという…(^^;

舞台のテーマとしては小栗判官と照手姫の「夫婦愛」ということで、愛や平和が大好きな木村先生らしくそのあたりは手堅くまとめられていましたが、小栗判官のキャラクターを活かしたスペクタクルなシーンをもっと観たかったと思いました。


ではキャストごと感想を


小栗判官/壮一帆

これはもうハマリ役でしたね(^^) 壮さんはもともと美しいから嫁72人つっ返したって言われてもしっくりくるし、自由奔放に生きる小栗判官の雰囲気や魅力がよく伝わってきました。前に書いたように演出的に地味な部分を壮さんのキャラクターがカバーしていたように思います。

…壮さんは本当に舞台上でも堂々として文字通り絵になるし、太王四神記のプルキル以来また一皮むけたというかトップに向かってまっしぐらという感じですね(^^)


・照手姫/野々すみ花

あいかわらずセリフ回しや、そのキャラクターを演じきるセンスはさすがです。特に照手姫は健気なキャラクターだから、すみ花ちゃんにも合っていましたね。主演の壮さんに寄り添う姿は、宝塚の娘役として夢を感じさせてくれるものでした。…ただ歌の方はちょっと合ってなかったかなあ(^^; 壮さんとのアンサンブルはイマイチでした。…これからは歌の方も頑張って欲しいと思います。


その他のキャストとしては後藤左右衛門のみつるくんとかも良かったのですが、今回はやっぱりこの人。


・よろず屋主人/日向燦

マメちゃん良かったよ〜(^^) 本当に芸達者だよね、マメちゃんは… 好きだわ〜(^^)  照手姫に対して結構ひどい扱いするんだけど、どこか憎めないキャラクターを本当に上手く演じていました。今回の影のMVP。あと馬もw


オグリ!観劇のあとは梅田に移動して『哀しみのコルドバ』を観ました。