幻想入り動画

今日はまたニコニコ動画から東方関連作品をご紹介

この作品は一般的に『幻想入りシリーズ』と呼ばれるもので、東方Projectの人物や物語設定を背景にした二次創作作品です。内容が「外の人間が幻想郷に入る」ということが共通コンセプトになっているので「幻想入り」と呼ばれるようになったとのこと。今回の作品については、特に東方Projectを知らない人でも大丈夫なものになっていると思います。

実は私はこの「幻想入り」はこれまであまり見ていませんでした。と、いうのは、例大祭であまり同人誌を買わなかったということにもつながると思いますが、もともと同人作品に馴染みが薄かった私は、こういった作者の独自性が強くなる二次創作になかなかハマれないという性質があります。

よくハロプロでも娘。関連の私小説とか書いている人がいますが、ああいうのも全く興味がないというか、ハマれないです。

それは、やはり現実の存在とのギャップを感じてしまう面もあるし、あとは作者の独自性の設定についていけなかったり、あるいは作品としてしっかり完成していなかったり（オチがないとか、途中で終わってるとか）するところに満足できないなど、そういったことが理由となっています。

ただ今回紹介した作品は、しっかり作り込まれていて魅力的な作品となっています（まだ冒頭部分だけでこれからの展開は分かりませんが）

こういった作品なら「幻想入り」でも見たいなあ…　と、思ったところでふと思いました。

「ひょっとしたらそういう考えは視野が狭くなっているのではないか？」…と。

最近はニコニコ動画も作品レベルが高くなって、たとえば今日の総合ランキング作品でもいわゆる「プロレベル」の作品が数多くあります。もちろんそういった作品は素晴らしいし、私も大好きだし、そういう作品を選んでよく観る傾向にありますが、必ずしもそれだけがニコニコ動画の価値ではありません。

自由に誰もが同じ立場で自分の創作したものを発表できるニコニコ動画では、必ずレベルの高いものを提供しなければいけないということはなく、たとえ稚拙なものでも発表することによって、様々な意見を貰うことができそれを次の創作につなげることができるという面もあります。

二次創作に関しても著作権の問題はありますが、それが許容範囲であれば誰でもそれに対する思いを作品にして発表することができるのです。そしてその中はまさに玉石混合で、良いものもあればそうでないものもある。いや、良いものかそうでないかは見る者が決めることであって、固定された価値基準が存在しているわけでもないのです。

そういったものの中から、自分の好みのものを探す、それに出会うということも二次作品における楽しみ方ではないかと思いました。

全ての作品に目を通すということは無理ですが、ランキング作品ばかり注目するのではなく、そういった同人的な楽しみ方もしていきたいと今回の作品を観て思いました。そこにはまだまだ奥深い二次創作の魅力があるのではないかと…　かといってあまりそれにハマりすぎてもいけないとは思いますが（＾＾；　ちょっと「幻想入り」にも注目していきたいと思います。

【追記】
あと今回紹介した作品ではEDテーマに私の好きなサークル『来夢緑（ライムグリーン）』の楽曲が使われています（＾＾）　それ以外にも今回使用されている楽曲は全部素晴らしいね。