至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

初音ミク

…今年の後半は、まさにこれ一色でした(^^;
単なる音声合成ソフトが、なぜこれほど私を惹きつけたかというと、やはりニコニコ動画と合わせての「創造の楽しさ」がそこにあるからだと思う。

初音ミク」と「ニコニコ動画」が一般に与えた影響というものが、どういうものだったかは以下の記事が分かりやすい。

“守る”と“創る”は対立するのか――07年のネット界


Second Life」がポシャり、「ニコニコ動画」が急成長。何の前触れもなく降臨した「初音ミク」が創造を加速する。ネットの創造は既存の著作権の枠組みと矛盾し、対立する――その先には、何が見えるだろうか。


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0712/27/news073.html

今年始まった「ニコニコ動画」は、まだ開始から1年も経っていないのにその会員数は500万人近くになっている。これだけでもその凄さが分かるというものだ。もし、会社の上司に「予算はいくら使ってもいいから1年以内に会員500万人のサービスを作れ」と言われたら出来るだろうか・・・? 出来る人は、ほとんどいないと思う。それほどの会員を集めるニコニコ動画の魅力とは何か? ITmediaでは以下のように分析している。

「動画共有サービスは、YouTubeに代表されるように、テレビやDVDのコンテンツが無断アップロードされ、それをみんなで漫然と見るだけ。日本では“ユーザー発信動画”は盛り上がらない」――ニコニコ動画はそんな思い込みも打破してきた。

 「動画にコメントがもらえる」というシンプルな仕組みや匿名性が、無名の“職人”たちの創作魂に火を付け、動画職人や演奏職人などさまざまな才能を発掘。職人同士のコラボレーションも当たり前におき、見知らぬ人同士が音楽、歌、イラスト、動画をそれぞれ担当して“マッシュアップ”するということも起きた。

まさにこの部分だと思う。もしただ単にテレビや映画の二次的存在なら私も魅力を感じない。(この辺りは私がGyaOにはあまり魅力を感じていないことに通じる) 今、私がニコニコ動画で観ているコンテンツは、投稿者が独自に作成したもので、テレビ番組の丸ごとアップロードしたものは一切観たことがない(別に観たい番組があるわけでもないし(笑))


そして、そのニコニコ動画に今年の後半、彗星のごとく降臨したのが「初音ミク」だ。

まさに「降臨」という言葉がふさわしいと思う。私もこれが登場しなければ、これほどニコニコ動画にも傾倒しなかったと思う。…本当に「歌」の魅力というものの凄さを改めて感じさせられた。

そして「初音ミク」は、創造だけにとどまらず様々な既成体制を次々と打ち破っていく…

初音ミクの華麗なる戦歴】


初音ミク vs 電通

ブレイクのきざしを見せた頃、突如、Wikipediaの「初音ミク」記事が削除依頼されたことに対して、かつて「伊達杏子」をヴァーチャルアイドルとして売り出した電通の陰謀ではないかという噂がネットを飛び交った。

初音ミク vs TBS

TBS番組「アッコにおまかせ」内で不適切な紹介をされたことに対して、ネット上で批判が相次ぐ。既存の公的メディアに対して、受動的立場であった大衆の変化が見られた。

初音ミク vs GoogleYahoo!

主要な検索エンジンにおいて、「初音ミク」画像検索で画像がヒットしないという現象が発生。Microsoft検索エンジンであるLive Searchでは、適切な結果が出ていたことから、意図的な検閲ではないかという疑惑が発生した。

初音ミク vs JASRAC

初音ミクオリジナル曲の中でも200万PVを誇るビッグタイトル「みくみくにしてあげる♪」がJASRACに管理登録されていることが発覚。自由な創作活動が妨げられるのではないかというユーザからの批判が相次いだ。

初音ミク vs ドワンゴ

初音ミク楽曲の商用的な取り扱いについて、作者・クリプトン・ドワンゴ間において、適切な処理が行われていないことが明るみになる。特にJASRAC管理に対する嫌悪感から、ドワンゴ社にはユーザから批判が集中した。結局はユーザの意志を尊重する形で決着。


…まあこれは、2chに書かれた内容を編集したもので、半分は冗談のところもあるが、これだけ見ても初音ミクがユーザにとって既存の概念を打ち破る「錦の御旗」になっていることが分かるだろう。特に

かつてのブームは見る影もなくしぼんだアマチュアDTMが、歌うバーチャルアイドルボーカロイド」という姿で“復活”。Web2.0のキーワードとしてしきりにもてはやされたCGM(Consumer Generated Media)の理想型を、最も急速に、最も分かりやすく体現した。

ITmediaでもこのように書いているが、「見る影もなくしぼんだアマチュアDTMの元凶が、かのJASRACであっただけに、その積年の恨みを雪いでくれた「初音ミク」はDTMユーザにとっては、画期的な存在だろう…
また、CGMの可能性を証明したことでも画期的であったと思う。

来年は、さらにネットを中心としたユーザ主導のサービスが進化していくと思う。既存の社会全体が、それに向けて柔軟に対応していける環境を構築していかなければならなくなる。また様々な問題が浮上すると思うが、「撃った弾は戻らない」

来年も熱き「創造の世界」に、身を寄せていこうと思う。


しかし鏡音リン・レンは、じゃじゃ馬だ(^^; ミクは、どノーマルでも普通に歌ってくれたけど、こっちは一筋縄ではいきません。以下の記事も参考に頑張っております。
http://www.dtmm.co.jp/VOCALOID_MANIACS/VO_MANI_01.html