至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

星組公演 グラン・ステージ『エル・アルコン―鷹―』/グラン・ファンタジー『レビュー・オルキス―蘭の星―』/ 宝塚大劇場

また行ってきました。でも今日は、夜に娘。コンを観に行くので、残念ながら最初のエル・アルコンだけ。

もう3回目となるとストーリーも頭に入っているので、それぞれのシーンで演じられている内容が全て理解できました。公演が終わって後ろの席で観劇されていた方々が「内容をはしょりすぎ」のような話をされていましたが、やはり原作を知っている方から見れば、かなり省略された部分があるのでしょう… 1回だけしか観なければ、なかなか理解しづらい部分もあると思います。

今日観て感じたのは、やはり「血」の重さ。ティリアンの体に流れるスペインの熱き血が、彼の野心を駆り立てる。女海賊ギルダも、その体に流れる生まれ育った島を愛する心、そしてフランスの血が彼女を駆り立てる要因になっています。

私は日本に生まれて日本で育った生粋の日本人だから、その辺の民族的な心持ちというのは、なかなか分かりづらいところがあります。日本という国は、先進国の中では珍しくほとんど単一の民族で構成されていて、使う言語もほとんど日本語だけれど、世界の国では様々な民族が、一つの国や地域に同居しているのは当たり前のことです。
イギリスで生まれ育ち、海軍大佐にまで上り詰めたティリアンにも、その体に流れるスペインの血が彼を祖国へと誘う。その「血」の重さというものを改めて感じました。

もし、私がアメリカで生まれて、アメリカで育って、日本語が全く話せないとしても、日本を祖国として思い焦がれるのだろうか…?

その答えは分かりませんが、血というものは、人のこころざしまでも決定してしまうほど重いもののようです。