月組公演 バウ・なにわ人情ミュージカル『大坂侍 -けったいな人々-』/ 宝塚バウ・ホール

今回は大阪が舞台。主演も岸和田出身の霧矢大夢さんだ。脚本・演出は石田昌也先生ということで、これは「笑える」作品に違いないと予想してましたが、やはり予想通りでしたｗ　ミラーボールが回るド演歌の演出とかｗ
と、いってもお笑いばかりではなく人情ミュージカルの名の通り、きっちり押さえるところは押さえているのがさすが。

ストーリーは浪花の純情侍・又七とお勢のラブストーリーを、それを取り巻く「けったいな人々」が彩る人情物語。（「けったいな」は「変わった」とか「おかしな」という意味の大阪弁）
大阪人はあそこまで「金」に執着はしてないけど、まあいいでしょうｗ

• 霧矢大夢（鳥居又七）

きりやん相変わらず歌ｳﾏｰ　でもそれだけじゃなくて、又七の真面目さとか純情さとか優しさとか、そういった「心」の演技が凄く伝わってきました。男役はやっぱり「包容力」だなー　私も見習わないと…ｗ

• 夢咲ねね（お勢）

一途でわがままで可愛らしい浪花娘を元気いっぱい演じられてました。前の「パリの…」ではあまり目立たない役だったけれど、こういうバウ公演では、そういった方がしっかり見られるのがいいですね。

• 龍真咲（極楽の政）

愛たん似の方ｗ　今回は若さあふれるお調子者って感じが凄くハマってて良かった。

• 青樹泉（田中数馬）＆麻華りんか（衣絵）

このカップルは一緒に書かないとなｗ　…いや〜笑った。今回の影のMVPｗ　気弱亭主にブサイク嫁って浪花喜劇の王道とちゃうの？ｗ　いやでもこういう役柄こそなかなか演じるのは難しいもの。やり過ぎるとわざとらしいし、照れると面白くないし…　その辺りのバランスが絶妙でした。

• 箙かおる（大和屋源右衛門）＆未沙のえる（渡辺玄軒）

専科のお二人様。箙さんはリボンの時のような圧倒的な歌唱を披露する場はなかったけど、きっちり浪花の旦さんを演じられてました。それから未沙さんも相変わらずｗ　コメディには欠かせない方ですねｗ　ラストのトリオ漫才ﾜﾗﾀ

その他も星条海斗さんの存在感ある悪役ぶりとか、嘉月絵理さんの筋の通った渡世人ぶりとか花瀬みずかさんの色っぽい芸者とか、周りを固める出演者のレベルが高かったです。秀作。

ラストの福娘の踊りも華やかで可愛らしいしね〜　浪花の魅力も出ておりました。一緒に観に行った宝塚初心者の方も楽しめたとのことです。

さて、来週は『エリザベート』２回目の観劇だ。１ヶ月たっての印象はどう違うか楽しみだ。…あ、そうそう！　今回の『大坂侍』を観に行った時、私はこんな格好でした。

たぶん来週もこの格好だから、写真撮って欲しい方はお気軽にどうぞｗ　　…Kitsch！