至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

誇りと信念の人

今日のコンサートによっすぃ〜が参加すると知ったとき皆さんはどう思ったろうか… おそらく多くの人は「休んで家族の側についていてあげてほしい」と思ったはずだ。家族という最も近しい人を亡くすということが、どれほどの悲しみを与えるかというのは本当に亡くしたことのある人しか分からないだろう… しかし彼女は自分の意思でコンサートに参加することを選んだ。なぜか…?

かつて歌舞伎役者の中村勘九郎(現・18代目中村勘三郎)さんは、お父さんの17代目中村勘三郎さんから「親の死に目に会えるような役者になっちゃいけねえよ」と教えられて育ったというエピソードを語ったことがある。結局、勘九郎さんはその言葉どおりお父さんの臨終の際には舞台に出ていて側にいることができなかったそうだ。

この言葉の意味するところは「役者=舞台を生業とする者」は、舞台の上が生きる場所であるということだ。そこには当然、売れない役者になるなという意味もあるだろう… そして何よりも「その舞台を観にくる観客」こそが役者にとって最も大切な存在であるということだ。

なんと厳しく悲しい教えだろうか… 最愛の肉親と永久の別れをしなければならない時でも、舞台の上に居なければならないとは…


吉澤ひとみがコンサートの舞台に立つことを選んだのは、そこに来ているファンこそが舞台に生きている自分にとって大切な存在であるという信念からだ。私はそう思う。

悲しさや辛さを心の奥に閉じ込めて、いつもどおりのステージを務めるということ、その姿はもうプロフェッショナルとかそんな言葉では表しつくせないものだった。その胸中なんて誰にも推し量れないだろう…

彼女は私たちファンのために大阪まで来てくれた。

私もできるだけ普段どおりにコンサートに参加するつもりでいた。でも始まる前に座席左前方で、吉澤ひとみ」「俺達の誇り」という提灯を掲げている人の姿を見たとき、始まる前から泣いてしまった。

吉澤ひとみさん、あなたは本当にファンの、いやハロー!プロジェクトの誇りです。

あなたの信念を私はずっと忘れないでしょう。高橋愛さん、あなたもその姿を本当によく見ていてほしい。もうすぐ卒業する彼女が残すことのできる、舞台人として最も大切なものを、すぐ隣で見せてくれたのだから。