至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

宝塚雪組公演 「堕天使の涙 Lucifer / タランテラ!」 / 宝塚大劇場

初めて宝塚歌劇に行ってまいりました。15:00からの公演でしたが、14:00前には着いたので軽く食事を… 劇場内のレストラン「フェリエ」では公演特別メニューもあったのですが、さすがに男一人で入るのは気が引けたのでw、カフェテリア「フルール」で公演弁当を…

食事が終わったと同じくらいに最初の公演を観られた方がたくさん出てきました。当然の事ながら女性ばかり… その後は開場前の列に並ぶ。ハロプロと違って30分前でないと開場しないんですね。ハロプロは1時間前だけど… 並んでる間も女の人ばかり… しかも美しい人が多い! この辺りはハロプロと全然違いますねw あと結構年配の方も多いのが特徴的でした。

開場して劇場に入ると、まず床が絨毯張りなのに驚くw 「うわーすげー」 …さらに正面に置かれたグランドピアノが公演曲の自動演奏中とか… はあ〜 その格式高さに感動しながら劇場内へ…

入って劇場係の人に「いらっしゃいませ」と挨拶されたのに恐縮しながら自分の席へ… 今回、私の席は2階10列センターという所だったのですが、これがなかなかいい所でした。チケットを取った時は2階席ということで、それほど期待していなかったのですが、席についてみると舞台全体も見渡せるし、腰掛けてもちゃんと「銀橋」も視界に入るし、本当によかったです。開演前のアナウンスはちゃんと出演されるトップスター朝海ひかるさんが行われていました。この辺りもさすがだなあと思わせる所でした。では私なりの観劇した感想を…

天使の涙

ストーリーは20世紀初めのパリ。そこに妖しい魅力を放つダンサーが現れる… それは実は天上界から堕とされた天使ルシファー… 彼は神への反逆から地上に降り、そこで神の創りたまいし人間の姿から、自分を堕とした神の意志を知ろうとする…
「ルシファー」というと個人的には漫画の「デビルマン」とか、ゲームの「女神転生」を想像してしまいます。…いずれも神に反逆して「堕天使」となるのは同じ。しかも、私が知る限りでは全て、悪魔なんだけど「愛」に葛藤し人間と深く関わりを持つ存在として描かれます。…今回の公演でもその辺りは同じであったと思います。
キャラクター的にはもうちょっと「悪魔的」な凄みがあった方がよかったかなと思いました。本公演でも人間を堕としめるシーンはありましたが、どちらかというと人間とそれを創りし神の間で苦悩する部分が多かったように思います。…そんなわけでシナリオ自体のメッセージ性は薄かったと思います。…でも私が今回感動したのはその全体を貫く様式美… これは普段から宝塚歌劇を観られている方にとっては当たり前の事かもしれませんが、今回初めて観る私にとってはかなりのインパクトを与えるものでした。以下、私が今回の公演で心に残った所を中心に…(ネタバレ含みます)

天上の夢

私が今回の公演で一番心動かされたのはこの曲です。母に愛されず、神が与えた過酷な運命に苛まれるリリス… 彼女が病に冒されながら歌うこの曲… 「踊ることだけ それだけ」 舞台に生きる者、バレリーナとしての刹那の心が聴く者の胸を打ちます。…この時は私が愛するあの子ともダブって見えて泣けたなあ… 「泣いたらダメだ」と思ってなんとか我慢しましたが、正直、涙が滲みました。

宝塚歌劇というと私のような素人からすると、どうしても男役さんの方に意識が向かいがちなんですが、今回初めて観て娘役さんの魅力に感動しました。舞風りらさん本当に素晴らしかった。

光のパ・ドゥ・ドゥ

パ・ドゥ・ドゥ(pas de deux)はバレエで「二人舞踊」のことですね。今回の公演では舞台がパリの社交界ということもあって、バレエのバーレッスンのシーンがでてきて、愛たん得意の”アラベスク”やったりとか親しみやすいところがありました。そしてトップスター二人が踊るこのシーン。

…2階席から観ていて圧巻でした。スモークが舞台を包んでまさに”天上界”を思わせる中で二人が踊る姿は、美しく幻想に満ちていました。

デカダンス(dcadence)の魅力

今回の公演を観るにあたって注目していた人がいます。それはなんといっても愛たんお気に入りの水夏希さん。この方がどのような姿なのかを注目していたのですが…

何、あの格好良さは…

公演前にも次期雪組トップスター決定というニュースがあったので、その姿は写真とかで知っていたのですが、実際観るとその格好良さに驚きましたね。…いや本当に誇張でも何でもなく…

私もこれまで結構いろんな映画とかで多くの役者さんを観てきましたが、今、この人より格好良い人を挙げろと言われたらちょっと難しいですね …ジェラール・フィリップぐらいでしょうか、匹敵できるのは… 本当に心底格好良かった。

リリスと同じく母に愛されず、天使になりたいのに悪魔になるしかない振付師。それをデカダン(退廃的)な魅力とともに演じる姿に魅せられました。特に最後の『 …俺が思い出してやるよぅ… 』のセリフは、あれより格好良く言える男優が居たら連れてきて欲しいw いやー、あれは愛たんも惚れるわ… それ以外でも歌唱も素晴らしく、当然ダンスも素晴らしい。朝海ひかるさんもそうですが、やはりトップスターは成るべく人が成るのだなと思いました。

タランテラ!

こちらは2部で行われるレビュー。華やかな歌とダンスのショーになっています。タランテラというと私は速いテンポのピアノ曲を想像するんですが、それを思わせる曲も入っていました。

今回の公演はトップスターお二人のサヨナラ公演ということもあって、それを思わせる演出がありました。おそらくそれぞれのファンの方々はいろんな感慨があるのだろうなあと思いながらそれを観ていました。

間のシーンでは港っぽいところで踊るところが格好良くて心に残っています。ラストも華やかな衣装と舞台と歌で迎えます。「これが宝塚なのか」と思いました。

その他

ここからはいろいろ感じたことなどを…

  • 宝塚大劇場は普段、ハロプロがやってるいろんな会場と違ってかなり横に広い作りでした。普段の会場が4:3なら、宝塚は16:9という感じ。さらに舞台の中に薄い内幕があってそれが舞台転換に効果的に利用されているのに感動しました。宝塚では当たり前のことなのかもしれないけれど、あれは本当に上手く使ってるなあと思いました。
  • 水さん以外で今回、心に残ったのは”セバスチャン”を演じた音月桂さん。役柄的に「いい人」だったからかもしれないけれど、あの愛する人の幸せを一途に思う姿を演じるのに惹かれました。観る前は壮一帆さんがちょっと気になってたんだけど、今回の公演では音月さんの方がいいかなあ… 今日買ったプログラムを見たら稽古場の姿は、舞台の男役の姿とは違ってなかなか愛らしい人ですね。…ヤバ、ちょっとファンになりそうw
  • 箙さんがおっしゃってたように男子トイレは非常に空いておりましたw