至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

リボンの騎士 Q&A

Q.「シルバーランドではどうして女が王位につけないの?王が掟を変えればいいんじゃないの?」

A.これはなかなかそうもいかないのが「伝統」というものではないでしょうか? もしそれが簡単に出来るのであれば、日本の皇室典範もとっくの昔に改正されているでしょう。シルバーランドの問題はまさに今の日本の皇室にも当てはまる部分があるのはご承知の通り。なかなか簡単にはいかないということでしょう。

Q.「サファイアが王位を継げないと、なぜ大臣の息子が継ぐの?」

A.これは今回のミュージカルでは触れられていませんが、原作では大臣がジュラルミン大公だったので王室と繋がりがありました。おそらく大臣も王室と何か繋がりがある血筋なのでしょう。この辺りは個人で補完するしかないようです。

Q.「フランツはなんで亜麻色の乙女をすぐ好きになるの?」

A.これはもういわゆる「一目惚れ」としか言いようがないですw しかしダンスを踊ってその物腰に王女の気品を感じたというのもあるでしょう。

Q.「フランツは囚われた時、サファイアに逃がしてやると言われたのになぜ逃げないの?」

A.これは彼にはゴールドランドの王子として、そして騎士としての誇りと信念があるからです。彼はサファイア王子を試合に見せ掛け殺そうとしたという「卑怯者」の濡れ衣を着せられます。それは一国の王子として、一人の騎士として耐え難い侮辱なのです。

ですので、それを雪がずして敵の情けを受けて逃げるのはその誇りが許さないのです。だから彼は自分の死をもってしても、その誇りを貫こうとします。最後まで自分の身の潔白を貫いて死ぬことにより、王子としての誇りを全うしようとするのです。

Q.「では、なぜ亜麻色の髪の乙女が来たらすぐ逃げるの?」

A.亜麻色の髪の乙女に会う前に彼は歌います。「死ぬのは恐くない… だが…」 そう、彼の中にこれまで無かった感情が芽生えているのに気づくのです。「恋」という感情が…(正確には恋とはまだ気づいてませんが)

一人の騎士として、誇り高き一国の王子として死ぬと覚悟を決めた自分。だがそこに初めて他の人を想う心が彼を戸惑わせます。だから「私は私が、分からない」のです。

そして苦悩の果てに彼はたどり着きます。「いまいちど生きたい…」という答えに… 亜麻色の髪の乙女サファイア)への愛が彼に再び生きることを選ばせたのです。だから乙女の導きにより牢から脱出するのです。しかし王子としての誇りは捨てていません。だから乙女の願いにはイエスとは言わないのです。一つ約束をするだけです。

Q.「ナイロンはなぜ簡単に秘密をバラしちゃうの?」

A.これは基本的にナイロンは「いい奴」だからですw ずっと大臣に仕えてきて忠実な部下なのですが、いい奴なので結局言ってしまうのです。まあ自分でそう言ってますがw この辺りもこのミュージカルでは詳しくは説明されてない部分なので補完が必要と思われます。

Q.「牢番ピエールはなぜサファイア達を逃がすの? 自分が危ないかもしれないのに?」

A.これは彼が「正義」の心に目覚めるからです。もともと正義の心を持っていたピエールは、幼い弟や妹を養うためにその心を殺して生きています。所詮は牢番。しかし、牢の中でサファイアを諭す王妃の言葉を聞いて「生きる資格」とは何かを思い出すのです。

正しく生きることこそが生きる資格である。だから彼は自分の命はどうなったっていいのです。正義を貫くことこそが重要だと悟るのです。「何故助けてくださるのか?」という問いにピエールは答えません。なぜならその答えは王妃自身から教えてもらったからです。

口では理想を並べても生き残れないと言いますが、実はその理想を貫くことが正しいと悟っているのです。それを知っている王妃やサファイアには答える必要がないのです。

Q.「トロワやコリンはなぜピエールに従うの? 自分達も罰せられるかもしれないのに?」

A.答えは「友情」です。トロワやコリンにもピエールの正義の心が伝わり、そして損得ない彼への友としての情がそうさせるのです。

Q.「サファイアは男になって、なぜまた城に戻るの?」

A.これはまず卑劣な手段によって王位を奪われたのだから、それを奪還しなければならないということ。それと父の仇を討たなければならないというのがあります。男になればもう掟は関係ありません。さらには卑劣な手段を使った大臣に対しての復讐もあります。

しかしこれは個人的な考えですが、実際には大臣を殺すまではしなかったと思っています。それは憎しみを許しに変えるという王妃を教えがあるからです。

Q.「フランツはシルバーランドを制圧したのに、なぜサファイアと決闘するの?」

A.これもまた彼の王子としての誇りからくるものです。彼に対する「卑怯者」の侮辱の罪は、シルバーランドにあります。そのシルバーランドの象徴であり王位の正統継承者であるサファイアと正々堂々決闘して勝つことにより、彼の汚名は雪がれるのです。

だから、どちらかが息絶えるまで戦うのです。彼にとって王子と王子の誇りを懸けた戦いなのです。

Q.「なぜサファイアは自分からフランツの剣に飛び込んで死ぬの?」

A.サファイア「フランツへの愛」を貫くことを選ぶからです。ヘケートが歌っている間、フランツと剣先を交えながらサファイアは思います。「この人を殺したくない… 私が初めて女として愛したこの人を…」と…

フランツを助けるためには、自分が死ぬしかないのです。体は男になってフランツと結ばれることはできない… しかしかつて女としてこの人を愛したことに変わりはない。女として一人の男性への愛を貫くことが、サファイアの願いなのです。

母への愛から女の魂をヘケートに渡し、父への愛から城に乗り込んだサファイア。しかし最後はフランツへの愛を貫いて、愛した人へ想いを伝え、その腕の中で死んでいけるから「幸せ」なのです。

Q.「ヘケートはなぜサファイアに魂を返すの?」

A.真の愛とは何かを悟るからです。サファイアがフランツへの愛を貫いて死んでゆく姿を見て、愛とは愛されることではなく愛することであるということを悟るのです。だからサファイアの女の魂を持っていても真の愛は手に入れられないから返すのです。

それは他の者の魂です。ヘケートは他の者から奪ったものでは真の愛は手に入れられないと悟るのです。そして真の愛とは何かを悟ったヘケートには神から魂が与えられるのです。ヘケート自身への限りある命である魂が…

Q.「大臣はなぜ最後は、自分から罰を受けようとするの?」

A.大臣もまた真の愛とは何かを悟るからです。彼は息子への歪んだ愛情から物事を正しく見ることが出来なくなっていました。しかしサファイアの姿を見て、最後は自分自身の過ちに気づくのです。そして自分が罰を受けることによって、愛する息子が罰を受けることのないようにという気持ちもあると思います。

Q.「サファイアはなぜ大臣を殺さないの? 自分の命を狙われたのに?」

A.答えはサファイア自身が言っています。「憎しみには許しを」


最後、女になったサファイアは晴れ晴れとしています。やっと国の掟に縛られることもなく一人の「女」として生きていくことができるようになったのですから。だからフランツが信じようと信じまいとそんなことはどちらでも構わないのです。

そしてそんなサファイアにプロポーズするフランツは限りなくイイオトコなのです。チクショー


祝砲を撃て!!!! コンチクショーw