至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

ミュージカル「ウェディング・シンガー」 / シアタークリエ

とうとう始まりました!ウェディング・シンガー! この日を本当に待っていました。まずはじめに、今作品の簡単な紹介を。
ウェディング・シンガー」は最初はアメリカ映画として上演されました。

ウェディング・シンガー~特別編集版~ [DVD]

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それがブロードウェイでミュージカル化され、日本では2008年に初めて上演され今回が再々演となります。
内容はロマンティック・コメディであり、定番のハッピーエンドな楽しい作品となっています。私は映画も前回の公演も観たことはなく、これが初めてだったのですが本当に楽しめました。「エリザベート」のような深い作品も好きですが、「ウェディング・シンガー」のような明るくハッピーな作品も大好きです。

それでは今回はキャストごとの印象を。ミュージカルナンバーについての感想は次回更新でやりたいと思います。(3月は毎週末に観に行く予定なのでw)

もう、さすが!の一言。その歌唱も演技も役柄キャラクターのムード作りも全てに魅了されます。特に素晴らしいと感じたのは今回はコメディなので途中でいくつも笑いを誘う要素があり、またアドリブもよく出てくる内容となっているのですが、そこからいざシリアスなシーンに変わる時に完璧にその世界に瞬時に切り替わって素晴らしい歌唱をされるところです。あれはもう本当にミュージカルの醍醐味の一つだと思います。例えるなら浅田真央ちゃんが助走無しからいきなり完璧なトリプルアクセルを跳ぶような、まさに芸術と呼べるものだと思います。元はアメリカの青春映画でもある今作品の主演として本当にうってつけの存在で、再々演される主たる理由はこの井上さんの存在ではないかと思います。本当に素晴らしいの一言です。

はぁ〜、ゆみこさん!…ソルフェリーノ以来の舞台での姿でした。もう最初は「ゆみこさんがスカート履いてる!」とか「ゆみこさんにオッパイがある!」とか、そんなオドロキを感じていたのですがw 舞台が進んでいくにつれて「女役・彩吹真央」の魅力に引き込まれました。まず今回の役であるホリーのヤンキー娘が凄くハマっているというか、本当にこんな娘いそう感が良かったです。洋画のサブキャラでよく出ていそうな佇まいでした。そして相変わらずの歌唱力!さらにはあのスタイル!ウエスト何cmなのか聞いてみたいぐらいのプロポーションを舞台で見せつけてくれます。一幕ラストの映画「フラッシュダンス」を思わせる水を全身で受け止める演出がハマるハマる…w いやーいろいろ堪能させていただきました。惚れなおしたわ!ゆみこさん!

  • 吉野圭吾/サミー

私は吉野さんを舞台で観るのはこれが初めてなのですが、これがまた今回のサミーがハマってるんだなあ… ロビーの友達でロン毛のバンドベーシストなのですが、本当にもうこんなカッコつけでお馬鹿なヘビメタ兄ちゃんいそうって感じでw それが凄く良かったですw そういう違和感を感じさせない存在感を出せるというのもプロフェッショナルだなあと思います。ホリーやジョージとのコンビネーションも良かったです。

新納さんは女子高生チヨ以来ですね。あの時は真面目な先生役だったのに今回はボーイジョージを思わせるオネエ入ったバンドキーボード。これが芸達者というかなんというか… エンターテイナーですねえ… 本当にそういう人なんじゃないのって思わせるぐらいのハマリ方w おばあちゃん役のロージーとの絡みも微笑ましい…w 劇中で発せられる「幸あれぇ!」の言葉はいつも笑わせられます。しかしそんなコメディ要素だけではなく、途中の「ジョージの祈り」というナンバーでは素晴らしい美声を聴かせてくれます。いやこちらも本当に素晴らしい。

こちらはロビーの恋敵の役。…何故か全体にわたって「五木ひろし」入ってますw お馬鹿だけどキザで嫌らしいけどなんか憎めないという本作品の中でもかなり難しい役どころをベテランの味で好演されています。そしてやはりダンス!あの頭の上まで上がる足のつま先とかターンとか流石です。全体として、しっかりと舞台のストーリーを支える存在感を感じました。

往年のタカラジェンヌであり、ガイチさん(初風緑)の名前の由来となった方ですね。こちらの方も私は舞台で観るのは初めてだったのですが、素晴らしい美声でした。そして凄くチャーミングなおばあちゃん役でしたw あの「メ○豚〜♪」は、このミュージカルの一つのウリですよねw 途中のラップも凄く楽しかったです。本当に実力者というのは時を経てもそうなんだと思いました。

こちらも元宝塚歌劇の方で、今回は高橋愛演じるジュリアの母親役でした。以前にも高橋愛ブログ上で歌唱指導してくださっていると紹介がありましたが、その方と今回は共演となります。優しい母親役がぴったりとハマった姿でした。

こちらはまたナイスバディで見せつけてくれるジュリアの恋敵のヘビメタ風姉ちゃんでしたw 途中のベッドシーンはハロプロメンバーが観劇に来たら若い子達にはちょっと見せられないような内容でしたw でもそのプロポーションから繰り出されるダンスと歌唱はこちらも流石の一言。素晴らしかったです。


と、いうわけで主要メンバー(プリンシパル)の印象を書きましたが、なんか「素晴らしい」とか「流石」ばっかりで語彙が貧弱ですみませんw でもそう感じたので、そう書くしかないという… 本当に全ての演者が持ち味を発揮した舞台だと思います。…そしてもう一人、書かないといけません。

…なんでしょう。前にも書きましたが、もうシアタークリエであの井上芳雄さんと共演しているという事実だけでも感無量なわけですが、その舞台での姿は前のTDVの時以上に頼もしく、一人の舞台女優として価値ある存在であったと思います。ジュリアは本当にどこにでもいそうな平凡で幸せな結婚を夢見る女の子で、今の彼女には相応しい役どころだと思います。ですが、そういう役どころであるからこそ演じるという面での難しさもある… なんていうんでしょう… 高橋愛だけれど高橋愛じゃない、ジュリアという女の子がそこにいる… そういう感覚を持ちました。役作りではあるのですが、そこに等身大の高橋愛という存在が絡んで、相互効果が出ているとでもいうのでしょうか… あまり上手く表現できませんが、そいういう、役に対して自身の存在をマッチアップする一面を見せてくれるところが舞台女優としての彼女の持ち味でもあり魅力だと思います。ぜひ多くの人に高橋愛の「ジュリア」を見て貰いたい… そう思わせる姿でした。そして歌唱も全体を通じて安定していたと思います。本当にTDVの時と比べても確実に成長した彼女の歌を聴くことができます。その辺りはまたこれからの更新で触れたいと思います。


と、いうわけで、やはり「ウェディング・シンガー」は素晴らしい作品です。ぜひより多くの人に観て貰いたいと思います。