至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

2万人の鼓動 TOURS ミュージカル「赤毛のアン」 / イズミティ21

8/13に仙台のイズミティ21で上演されたミュージカル「赤毛のアン」を観にいってきました。
このミュージカルはエステー株式会社が完全招待制の無料公演として毎年、夏休みに実施されているものです。今年で15年目になるそうです。私は自分が申し込んだ分は外れてしまったのですが、幸運にもチケットを譲ってくださる方がいらっしゃったので、このたび観にいくことができました。

さて、このミュージカルは有名な「赤毛のアン」を原作としたファミリーミュージカルです。ですので観客も家族連れの方々が多く、過激なシーンやエロティックなシーンはなく、お子様でも楽しめる内容となっています。
こういったファミリーミュージカルを観るのは初めてだったのですが、なかなか良いもので心が洗われるような気持ちになります。…最近は宝塚でも結構踏み込んだ表現をするようになってきてますしねw

では感想を。まず主役を演じるのは神田沙也加。そう松田聖子の娘さんですよ。…そう紹介することが当たり前と思うぐらい母の存在が大きいわけですが、最近はその母の呪縛から逃れたというような話をニュースで聞いた記憶がありました。そして今回、タイトルロールを演じる彼女を観て、そういうニュースが出てくることも頷けるような気がしました。

最初から最後まで堂々と一人の女優・神田沙也加として主役のアン・シャーリーを演じていました。そういった意味でこのミュージカルは神田沙也加のミュージカルともいえるものになっています。…残念ながら高橋愛はサブメンバーでした。まあ役柄的にもそれで良いわけなんですけど。まあそれだけ神田沙也加さんの存在感が印象に残る舞台となっています。

対して高橋愛さんはどうだったかというと、25歳という年齢を感じさせない姿でしたよ。ズバリ言うとロリ全開w アンの友人であるダイアナは本が好きな黒髪の女の子というキャラクターですが、まあ25歳でその少女を違和感なく演じられる人はそういないでしょうw それもまた才能の一つだと思いますw

そしてミュージカルといえばやはり歌唱にも注目なわけですが、高橋愛演じるダイアナの見どころとしては、アンの家に招待された時にアンが間違って持ってきてしまった葡萄酒を飲んで酔っぱらうシーンがあります。高橋愛自身はお酒はそれほど飲めないということですが、このシーン、コミカルな歌唱とともに可愛く酔っ払う姿を非常に魅力的に演じています。この辺りは流石といったところ。そしてラストのアンとの別れを覚悟するシーンも必見ですね。ここは彼女のいつもの役に入り込む姿が観られます。あの涙で輝く大きな瞳は高橋愛ならではの表情で観客に強く訴えかけます。いいね、やっぱり。

あとは基本的に衣装はワンピースのようなドレスなのですが、シーンごとに色違いのものを着てくれるのでそれも可愛くて楽しいです。それと印象に残ったのは神田沙也加との相性の良さ。これは神田沙也加の声質が高橋愛と非常によく似ていて、特に二幕なんかは入れ替わっても違和感ないぐらい同じタイプの声をしていたので、二人のアンサンブルのシーンは非常にマッチしていて聴いていても心地よかったです。そういったところが見どころですかね。

ミュージカル全体としては、やはりファミリーミュージカルなのでそれほど大きなヤマや展開はなく、幸福感が全体を包んだ形で最後まで進みます。悪く言えば盛り上がりに欠けるともいえますが、ファミリーミュージカルなのでOKでしょう。

今回はエステーさんの取り組みに手助けしたという形になりますが、やはりこういう仕事でタイトルロールを任せてもらえるような存在に今後はなっていかないとね。実力的には神田沙也加と変わりはないのだから。…来年とかどうかなw やはりアンはほとんど出ずっぱり歌いっぱなしなので、そっちの方がいいわけで…(^^; まあファンの我が侭な欲望ということでご容赦をw