雪組公演 ミュージカル『ロミオとジュリエット』/ 宝塚大劇場

さて今年最初の宝塚観劇は雪組の『ロミオとジュリエット』です。これは昨年に星組で行われた公演の再演ですね。でも前は梅田芸術劇場と博多座の公演であり今回は大劇場ですから規模も違ってくるわけで･･･　さらには今回の公演は音月桂のトップお披露目公演ともなります。

全体の感想としては、やっぱりこの作品自体の素晴らしさを感じました。星組公演の時も思いましたが宝塚歌劇の財産となる作品だと思います。それから今回は雪組での公演となりましたが、星組の時と同じ作品としての魅力が発揮されていたと思います。ではキャストごとの感想を。

• ロミオ/音月桂

やっぱりキムちゃんは実力ありますね。歌も上手いし演技もロミオの誠実さとか初々しさとかがきちんと表現されていて良かったと思います。少し思ったのは、トップスターとしての気迫がもう少し感じられればなあということ。でもそれもこれから感じさせてくれるであろうと思います。

• ジュリエット/夢華あみ

今回のジュリエット役は役替わりとなっています。私が観た回は夢華あみさんでした。･･･96期についてはいろいろ言われることもありますが、そのような先入観抜きで客観的な感想を言うと、実力的には問題無かったと思います。特に研1からあれだけ歌えていれば十分じゃないでしょうか。こちらもこれからどんどん経験を積んでいけばいいかと思います。

• ベンヴォーリオ/未涼亜希

花組から異動になって最初の公演となりますが･･･　いや、さすがのまっつでしたね。歌・演技ともに申し分ない。この人の加入は今の雪組にとって非常に大きな戦力になっていると思います。実力的な部分でこれからも雪組全体を支えていって欲しいと思います。

• マーキューシオ/早霧せいな

チギくんが実質の二番手ですね。容姿はいつもながら端麗なのですが、やはり歌唱が少し不安定かなあ･･･　二番手ともなると見せ場も当然多くなってくるので、それに合わせて自分の弱い所も磨いていって欲しいと思います。

• ティボルト/緒月遠麻

星組では同期のテルくんが演じた役ですが、役柄的には適所といいますかティボルトの熱さや荒々しさが感じられて良かったです。男臭さが表現できる今では貴重な男役さんなんで、今後も頑張っていって欲しいです。

• 乳母/沙央くらま

コマちゃんが今回は乳母役です。星組のれみちゃんが上手かったからどうかなと思っていましたが、まずまずの演じぶり。でもやっぱり男役でしたねｗ

• 愛/大湖せしる
• 死/彩風咲奈

この二人は注目してましたね。星組の礼＆真風コンビが良かったし、物語全体を象徴する存在でもあるだけにどうかと。感想として、せしるくんはなかなかしなやかな美しさが出ていて良かったです。（ちょっとたくましかったけどｗ）咲奈もダイナミックさも感じられて良かったです。

と、いうわけで正月から素敵な作品が堪能できて良かったです。今回のこの公演は普段、宝塚歌劇を観ない人にも是非観てもらいたいお勧めの作品となっていると思います。またジュリエットが美海ちゃんの回も観に行きますので、その時はまた書きたいと思います。

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