花組公演 バウ・プレイ『フィフティ・フィフティ』 / 宝塚バウホール
梅田芸術劇場では『ME AND MY GIRL』が上演中ですが、宝塚バウホールでも二手に分かれて同じ花組メンバーでやっております。そして今日も座席は最前センターｗ ワコールのロゴマークがまぶしいぜｗ *1
さて今回のお話ですが、みつるくん扮するインチキ不動産ブローカーと、めおさん扮する結婚詐欺師のワルコンビが、ひょんなことからギャングに追われることになって身を隠すために田舎に逃げて暮らし始めるというもの。その田舎暮らしの中で周りの人々の純粋さや家族愛などに目覚めて改心していくという石田先生得意の人情物といった風情。でも中には「引きこもり」とか「過疎問題」とか「児童虐待」とか社会的なテーマも出てくるなど、シリアスな要素も感じさせられます。…まあでも私はそんな内容が出てきても「はいはい、なるほどね〜」って感じであまりそこには重点を置きませんが。
ここまで文字だけで書くと、なんか松竹新喜劇みたいなものを想像されるかもしれませんが、実際の印象は非常に軽快でそれぞれの花組メンバーがセンス良く活き活きと躍動していて快活で非常に楽しい舞台でした。
それを支えているのが、主演コンビを軸とする出演者の芝居巧者なところ。いや〜みんな本当に上手いよね。まずその芝居の上手さに感動しました。詳細はまた出演者ごとに…
・ジョナサン/華形ひかる
私はね〜、みつるくんが凄く好きなんですよ（＾＾） どこが好きかっていうと、もう本当に芝居が上手いよね。最初に注目したのは「舞姫」の原芳次郎だけど、「銀ちゃんの恋」のヤスも良かったし、「オグリ！」の後藤左右衛門も良かったし、今回のＷ主演となったジョナサン役も凄く良かったよ〜。それに歌の方も昔はひどかった〜とか噂をよく聞くんだけど（＾＾； 今は全然そんなことないよね。あと少年っぽさを残した清々しいイケメンぶりが舞台に凄く花を添えていると思います。ダンスも上々。宝塚歌劇の男役として上り坂爆進中って感じですね（＾＾）
・ヴィクター/真野すがた
めおさんも格好良かったな〜… 足長ぇ〜。本当にめおさんはタッパがあるからスーツ着てもデニムのパンツ履いても何着ても似合うし、立ってるだけでも絵になるよね。まさに今回の役どころの「ジゴロ」がぴったりｗ それでまたこの人も芝居が上手いから今回も結構場面によって三枚目になったりとか笑わせてくれるんだよなｗ 今日は出だしのシーンで椅子のスライドさせるのが上手くいかなくて照れてたところとか凄く可愛かったｗ 最後のシーンの超展開のリアクションには隣の人も爆笑してたよｗｗｗ
・パメラ/華耀きらり
きらりちゃんも相変わらず上手いし可愛い（*＾＾*） 悲しい過去に負けず力強く生きていこうとするパメラの役を、見た目も明るく演じているところが凄く良かったです。
・クララ/白華れみ
れみちゃんも幸薄いクララの感じがよく出た演技で良かったです。時たま強くなるところとかギャップもステキ（*＾＾*）
この「きられみ」コンビは今回なかなか華があって良かったです。
・カーク/望海風斗
だいもんくんも相変わらず格好いいね！ 今回は訛り全開の田舎者の役だけど、それでも格好良さは失わずというところ（＾＾） 歌がほとんど無かったのは残念だったかな、歌ウマのだいもんくんだけに。でもこちらも芝居は上手かったです。
・キャシー/天咲千華
あまちゃきちゃんも今回は見た目も凄く可愛くて良かったです。役は完全に昔のすみ花ちゃんポジションだよねｗ 女優を夢みるアルバイトってぴったりな感じ。ラストの戦隊物のコスもぴったりｗ（ちょっとすみ花ちゃんが着たのも見たかった気もするがｗ）
あとは、ギャングのモーリス役の悠真さんも面白おかしく上手かったし、村長の眉月さんも同じ。それとヘレン婆さんを演じた専科の邦 なつきさんもさすがの演技でした。ヲタク兄貴のらい君も良かったなあ… レベッカをやった菜那くららさんは今回抜擢って感じですね。まずまずの演技でした。
いやあ本当に花組は凄いね！ 半分に分かれてもまさに「50：50」って感じでどちらも衰えを感じさせないですよ。両者とも凄く質の高い舞台を創っています、本当に。 いやあ本当に楽しかった！ …と、いうわけで来週はまたミーマイ観に行ってきます！ｗ
p.s.
プログラムを見返してみて、そういえば今回はあまりイブちゃんが目立ってなかったのかな。ネコちゃんは村の男の中でも結構目立ってたように思うけど。…あと「ブル君」に「カウちゃん」って、あの牛、役名ついてたのかよ！！ｗ
