至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

モーニング娘。コンサートツアー2009春〜プラチナ 9 DISCO〜 / 福井フェニックスプラザ 大ホール

本当に久しぶりの福井でのコンサート。前日のびわ湖ホールでのコンサートの内容も感動的だっただけに、様々な期待や思いが胸をよぎります。それは凱旋公演となる高橋愛も同じでしょう。通常のコンサートとは違う心持ちであったかと思います。そして今回はモーニング娘。のリーダーとしての凱旋公演でもある。今日は、その姿を中心に書いていきます。


私が高橋愛という人を本当に尊敬している部分の一つに、「いつも期待に応えてくれる」というのがあります。これだけは私にとって本当に今まで一度たりとも崩れたことがない。もちろんそうであるからずっとファンを続けているわけですが、ファンというものは誰しも対象に対して勝手な期待というものを持つものです。

たとえば先日行われたWBCでも、まるでイチロー選手が全ての鍵を握っている」ような報道や、国民からの期待のされ方であったのは周知のところかと思います。そんな国家規模の巨大な期待の中で、苦しんで苦しんで彼は最後に結果を出しました。

このように「ファンの期待を背負う」ということは、それがスポーツ選手であれアイドルであれ、ファンというものが存在するかぎり宿命的なものです。そしてそれに応える続けることで「プロフェッショナル」として存在し続けることができるのだと思います。


コンサート全体の内容が、ファンの期待に応えプロフェッショナルとして誇れるレベルのものであったことは、昨日書きました。今日は、高橋愛個人について書きます。

モーニング娘。のリーダーとして、そして一人のアイドルとして、本当に堂々たる姿だった。たとえ自分の凱旋公演であっても、これはモーニング娘。のコンサートであって、それに参加する全てのファンの期待にモーニング娘。として応えなければならないという確固たる矜持が彼女の中に存在しています。(これも「当然のこと」という簡単な言葉で片付けることもできますが、その気迫がみなぎっている姿は注目に値します)

昼公演のアンコール。当然、凱旋公演ですからコールは全て「愛ちゃん」コールになるわけです。前日は当然、愛佳コールでした。そしてアンコール曲が終わったあとの最初のMCで、彼女はこう言いました。

「皆さんの温かいアンコールの声援ありがとうございます。」

記憶で書いているので、完全に正確ではないかもしれませんが、注目していただきたいところは決して自分の名前を出さなかったところ。…すぐさま隣にいた新垣さんに突っ込まれていました「…ちゃんと高橋愛へのって言わないと」と… その忠告もあってか夜公演では、照れくさそうに自分の名前を出していましたが、ここに私は彼女の成長というものを感じました。

…実際はただ照れくさかっただけなのかもしれません。しかし、前日は「光井愛佳への声援ありがとうございます」とファンに対してメンバーに変わってお礼を述べていました。そして来週の山口でも福岡でも、おそらく「道重さゆみへの…」「田中れいなへの…」と言うでしょう。それはリーダーとして各メンバーの凱旋公演に参加して声援を送ったファンに対する感謝の気持ちの表れです。リーダーのMCとして、きちんとそれを言わなければならない。でも自分は言わなかった。これは当然その声援をないがしろにしているわけではなくて、自分に対してだけではなく娘。全体へのファンの声援だと考えたいという気持ちが彼女の中にあったんじゃないでしょうか… 私はそう思っています。

事実、この土日の4公演を観て、リーダーとしての堂々たる姿が本当に強く印象に残っています。「これが、技術はあるけど不安定で自信が無いと言われ続けた高橋愛か」と…


そして圧巻だったのが、やはりソロ曲である夢から醒めて

前日と同様、ファン有志の方々がイエローのサイリウムを配布してイベントを企画していました。イエローのサイリウムは高輝度があるので、昼公演のときも綺麗でしたが、凄かったのは夜公演。

今回、夜公演は19:00スタートと前日より遅いので、関東の人とかは参加しづらい公演時間であったかと思います。ところが実際には夜公演の方が集客が良かった。ほとんど満席。そして私はその中で後ろから2列目という遠い席だったのですが、これがかえって良かった。

もうMC GAKIが曲紹介をして暗転した瞬間、本当に一斉に黄色の海が目の前に出現しました。…これは本当に今から思い返してみても綺麗だった。それまでいろんな色がちりばめられていたのが、一瞬で輝かしいイエローに全て変わる… その中でこの曲のためだけにあつらえた純白のドレスに身を包んだ高橋愛が歌い始めます。


私は、やっぱり久しぶりの凱旋公演で緊張もするだろうし、これだけの演出をファンがしたことで、なおさらそれが何らかの影響を歌唱に与えるんじゃないかなと少なからず思っていました。

ところがそんな存在ではありませんでした。もう「淀みない」という表現がまず頭に浮かびます。全てのファンがこの瞬間だけは高橋愛に集中するわけです。それに対して、もう全てを飲み込むかのような歌唱でした。さらに夜公演ではなんと! …間奏の時にバックの照明までもが全てイエローに切り替えられました! …おそらくスタッフの方々のはからいでしょうが、これは本当に美しかった…

ホール全体が本当にイエローに染まり上がったその中で、高橋愛のためだけに染め上げられたステージの中で、階段を降り、あくまで「一人のSinger」として歌いきり、そしていつもどおり、何か変わることもなく舞台袖へはけていきました。

…久しぶりに娘。コンで目に涙がにじみました。スタッフの方々やファン全員が作り上げた世界の中で、「プロフェッショナル」として期待に堂々と応える姿に感動しました。たとえ凱旋公演であろうと、それで感情的に影響されることなくいつも以上のパフォーマンスを展開する。本当に立派になったと思いました。

(余談ですが、例のWBCで最後の決勝ヒットを打ったとき、イチロー選手が2塁ベース上でガッツポーズとかすることもなく淡々としていたことを質問されたとき「普段と変わらない自分でいることが僕の支えであると思います。このような支えを崩してしまうと、今回のような個人的に(不振で)タフな状況のなかで、自分を支えきれないと思っていたので、常にそれを考えていた」と答えていましたが、なぜかそれを思い出しました。)


その後はまた普段どおりと変わりなく、あくまで娘。リーダーとしてのパフォーマンスそしてMCでした。それは最後の一列並びのMCでも変わりありません。ただ、凱旋公演ではラストに恒例となっている、その本人からの特別MCがあります。昼公演では、やはり福井が好きだということを、今では下手になってしまった福井弁で話していました。そして夜公演。本当にラストになるわけですが、ここでの彼女の言葉が私の胸に深く深く突き刺さりました。


「これからも一人でも多くの人に(今の)モーニング娘。を知ってもらえるよう頑張っていきます」


…これも記憶をもとに書いていますが、確か彼女はこう言いました。これは本当にきつかった。…実は昨日まさに「言うことあるんだけど」と書いて書かなかった内容と直結する言葉だったからです。


昨日も書いたように、今のモーニング娘。のコンサートパフォーマンスは、どこに出しても恥ずかしくないレベルです。ファンでない人でも楽しませる魅力があると思います。…しかし、それを広げていく力ある手段というのは今ではもうほとんどありません。「よろセン!」も終わり、ハロー!プロジェクトのメンバーがテレビジョンというメディアに定期的にでることは完全に無くなりました。歌番組もメジャーなものには呼ばれなくなっています。そして今後もその状況は変わらないと思われます。

はっきりいってモーニング娘。はアイドルとしては「死に体」です。世間で話しても「まだいたの?」って言われる存在です。これはもうアイドルではないです。アイドルとは「人気者」。老若男女、全ての人々に愛されるべく存在を目指さないといけない宿命を負うものです。かつてモーニング娘。が「国民的アイドル」と呼ばれたのは、それを究極の意味で達成していたからです。…ところが時は流れ、世間一般的には今はその影も形もなくなってしまいました…

こうなったらもう生き残っていく術は、以前にも書いたように「モーニング娘。」という名前を捨てるぐらいの大改革を行うか、見かけはアイドルでも実際は固定の一部の常連さん達(この中で入れ替わりは若干あると思われます)に対して、期待に応え続ける「伝統芸能型グループ」として存在するしかないでしょう。…私はそう思います。「メロン記念日」はその例の一つであるかと思います。


ところが、そのグループのリーダーの人は自分の凱旋公演の本当に最後のMCで、あくまでグループのリーダーとしてアイドルとして世間一般に対して努力していくと宣言しました。…今がどういう状況であるのか本人が一番よく分かっているはずなのに… いや、分かっているからこその並々ならぬ決意がそこに存在しています。


…どうしたらいいでしょうか? 今では宝塚歌劇をはじめ舞台観劇が中心となって、早くその世界に来て欲しいと思っている私にとって、「ハロー!プロジェクトは不滅です!」といい、そして今回もまた…



…うん、しょうがないね。そうリーダーが言うのならしょうがない。私はモーニング娘。のファンだ。そして「高橋愛とともに」なんて恥ずかしげもなく書いちゃっている。とことんついていきましょう。…もうなんていうか、今回の4日間で完全に吹っ切れました。と、いうか、この私を強引に引き戻した今の娘。は凄いです、やっぱり。

ファンとしてまたここから、一人でも多くの人にその魅力を知ってもらえるよう、自分なりに活動していきたいと思います。


まず手始めに、今、ここを観に来ている方々は結構宝塚歌劇のファンの方も多くなっています。そういう方にとってはハロプロの話題は、はっきりいって興味ないでしょう。別に無理に読んでもらうこともないし、実際読まれないかと思います(^^; 

ただし! 娘。ファンの方でまだ今回のコンサートに行ってない方、かつて娘。ファンだった方、他のハロプロのユニット・グループのファンの方、出来ればこれから私が書くことを興味本位でいいので、少しでも目を通してみてください。


今の娘。コンは最高です。リンリンの「青空がいつまでも続くような未来であれ!」のソロ歌唱は、もうこれだけを聴くためだけに入っても満足するぐらいの出来です。ジュンジュンは小春との掛け合いのMCが最高に楽しいです「グルグルJUMP」のノリノリのダンスは会場全体で楽しめます。光井ちゃんは、絶妙なMCとあの素朴な雰囲気がツボです!ぜひ彼女の魅力にきづいてください。小春は今回、生歌です。やっぱり歌わないと!そして相変わらずのプロポーションの美しさ!そしてアイドルとして有り余る魅力でステージ一杯で元気を振りまいています。れいなは、あいかわらず歌がうまいです。そして可愛いです。娘。のセンターとしてしっかり役割を果たしています。亀井ちゃんは、あざといですw 隙あらば私のファンにしてやろうと狙っていますw 注意してください、強力ですw 別にその罠に堕ちてもいいです。さゆは、黒髪の美しさ、そしてステージ上での楽しそうなパフォーマンスが観ていて飽きないです。いつか(高橋愛の)スカートめくりのお礼をしたいと思いますw 新垣さん、しっとり聴かせてくれます。今回はかなりアダルトにチャレンジです。いつもとはちょっと違うガキさんの魅力に注目してください。そして高橋愛はリーダーとしてその実力とともに全体を通じて本領発揮しています。でも、噛むMCはあいかわらずですw(MC GAKIのお墨付き)


ちょっとでも興味をもったら今からでもチケットを手に入れて観に行ってみてください。そこには「アイドル」が創り出す本当に楽しい笑顔の世界がある。これは「アイドル」の特権です。そしてそれは人を選びません。


「男の人も、女の人も、ちびっ子も、みんなで盛り上がっていきましょう!」 by モーニング娘。



p.s. 福井に関するレポは、また明日以降(^^;