愛と青春の宝塚 〜恋よりも生命よりも〜 / 新宿コマ劇場
帰ってきました。
…なんというか、心地よい充実感に包まれております。素晴らしい舞台を観た後は、大体いつもこんな感じです。今回の舞台は宝塚歌劇OGが一同に会して行われるもので、かつてフジテレビで好評を博したドラマを新宿コマ劇場のファイナルミュージカルとして新たに創りあげたものです。
つい最近もそのドラマの再放送がありましたが、私はそれを見ずに今回観劇しました。今はそれが良かったと思っています。
まだまだ宝塚歌劇ファンになって日の浅い私が言うのもおこがましいですが、今回のこの舞台は、宝塚歌劇が好きな人、宝塚歌劇を愛している人にとっては必ず心に深く響く作品になっていると思います。少なくとも私の心には大きく響いた作品となって、ずっと心の奥に残っていくものになるでしょう。
ですので今回は何回かに分けてここで感想を書いていきたいと思います。（今日一日では書ききれないと思いますので）
ストーリーは太平洋戦争の最中、宝塚歌劇・雪組で活躍する稀代のトップスター“リュータン”と、自分の過酷な生い立ちに苛まれながらも宝塚歌劇を通じて生きる力を養っていく“タッチー”、自分の運命を知りその中で宝塚歌劇での夢を果たそうとする“トモ”、そしていつも明るく憧れのトップスターとの共演を夢みる“ベニ”の４人のタカラジェンヌが中心となって織りなす青春群像です。
戦争という全ての人々の夢を奪うものに対して、舞台人として出来ることは何か、宝塚歌劇としてやらなければいけないことは何か、若いタカラジェンヌたちがその問いに答えるべく悩み、苦しみ、そしてその中から明日への希望を見つけ出し、“清く正しく美しく”を胸に戦禍に傷ついた人々に勇気と感動を与えていく姿を描いています。
サブタイトルの「恋よりも生命よりも」、一途に舞台に懸けるタカラジェンヌたちの姿が心を打ちます。そして改めて戦争というものの悲惨さも思い知らされます。
それを象徴しているのが、冒頭にトップスターのリュータンによって歌われる主題歌 『恋よりも生命よりも』 です。この曲は作詞が本作品の脚本を書いた大石静さん、そして作曲は三木たかしさんです。大石静さんは脚本家としてNHK大河ドラマ『功名が辻』を手がけられた方で、三木たかしさんは言わずと知れた有名作曲家です。（テレサ・テンの『つぐない』とか）
もうこの曲が素晴らしかった。ひょっとしたら私だけが特別にそう思うのかもしれないけれど、この曲の歌詞には私が本当に心から共感できる内容が歌われています。それが三木たかし氏による美しいメロディに乗って歌われるという… もう最初に幕が開いて、わたるさんが羽を背負ってこれを歌うところで泣いてましたｗ
『愛と青春の宝塚』
自分の愛と青春の全てを宝塚歌劇で全うしようとするタカラジェンヌを思うと、それに泣かされる…
だから今日は、この歌の紹介だけで終わりたいと思います。明日以降、それぞれのキャストの感想などまた書いていきます。(…本当は著作権の関係から歌詞は書いちゃダメなんだけど、今日は書きたいと思います)
どうぞ 扉を開けて ここは夢の都
冬でも咲き誇る花園
どうぞ 耳かたむけて あまき愛の調べ
こごえた心さえ ときめく
緑の風に吹かれ 見上げればいつでも
目にしみる青い空
ひとときの恋よりも
いつかは消えゆく命よりも
永遠に光を放つ 星のさざめく宝塚よ
この身ささげ 青春のとき
燃やし尽くさん 舞台の上で
時を超えて われらを結ぶ
乙女の誓いよ
清く 正しく 美しく
この身ささげ 青春のとき
燃やし尽くさん 舞台の上で
時を超えて われらを結ぶ
乙女の誓いよ
清く 正しく 美しく
ひとときの恋よりも
いつかは消えゆく命よりも
永遠に光を放つ 星のさざめく宝塚よ
夢を求める旅路で 悩み迷うとき
ここに来てうたえ 共に 希望胸に
とわに輝け 宝塚 とわに輝け 宝塚
とわに輝け 宝塚 とわに輝け 宝塚
とわに輝け とわに輝け 宝塚
