幸福を運ぶシンデレラ
さて何を書きましょうかw まず、今の私の心境としては『リボンの騎士 ザ・ミュージカル』の時ほど不安な気持ちはありません。やっぱりリボンの時は初めてということもあるし、宝塚歌劇や手塚治虫というメジャーな存在との絡みということで心中は穏やかじゃなかったですよw
でも今回は比較的安心して前夜を過ごしておりますw それはリボンの騎士での実績があるからであり、また今回も宝塚歌劇の全面的なバックアップがあるからということです。
では今回のミュージカルについて、モーニング娘。のファンでありまた宝塚歌劇のファンでもあるという、ある意味特殊な存在である私自身の立場から思うところを書いてみたいと思います。
まず今回のミュージカルは、演出家の酒井先生もおっしゃっているように「ファミリーミュージカル」であるというのが一つのテーマです。これは大人も子供も老若男女全ての人が楽しめる作品であるという意味です。これは、実はアイドルであるモーニング娘。と宝塚歌劇に共通する要素でもあります。
今でこそ『エリザベート』など重厚な海外ミュージカルも演ずるようになりましたが、宝塚歌劇も「清く、正しく、美しく」をモットーに老若男女全てが楽しむことができる国民的劇団として創設され今に至っています。モーニング娘。もアイドルであるということは、全ての世代の人々に愛されるべき存在でなければならないという使命を背負っていると私は思っています。
その二つの存在によって演じられる今回のミュージカルでは「全ての観客にハッピーな気持ちを与えること」というのが最も重要な要素ではないかと思います。『シンデレラ』という物語は誰もが知るとおり、灰をかぶっていた少女が最後は王子に見初められ妃になるというハッピーエンドストーリーです。
それをモーニング娘。と宝塚歌劇という存在が、どれだけ華やかに美しく楽しく演じてくれるのかというのが最大の見どころであると思っています。
こういったミュージカルを評価するにあたっては、よくその技術面での出来不出来が話題となりますが、私は以前にも書いたように技術的な面はそれほど重視する要素ではないと思っています。重視しなければならないのであれば最初から宝塚歌劇オンリーでやった方がいい。モーニング娘。とコラボレーションする意義とは、どこにあるのか?
アイドルにはアイドルにしかできないことがある。
それを存分に舞台で見せつけてやればいい。例えば、モーニング娘。には久住小春という子がいます。この子は、はっきり言って歌は下手です。普段のコンサートでもソロでは必ず*1多くは「口パク」です。この子がミュージカルの舞台に立つ意義とは、どこにあるのか?
宝塚歌劇の自慢できる要素の一つに「衣装の豪華さ」があります。もうこれは世界中のどの劇団と比較されても負けないくらいの華やかさです。小春がその美しい衣装を着て、舞台上でスポットライトを浴びた瞬間、「おおっ!」と観客席がどよめいたら… それでOKだと思います。もうそれだけで存在意義があると思っています。舞台での小春の美しさに是非注目してください。それこそが久住小春がアイドルたる所以です。(今回の小春の役としては「伝令官」ということで男役のようですが、おそらく何らかの形でドレスを着るシーンはあるのではないかと思っています)
他のメンバーについても同じです。歌が下手でもダンスが下手でも、あの子達にはアイドルとして「人を幸福にする能力がある」 それを舞台上から発揮して観客全てに感じさせて欲しいと思っています。それが今回のミュージカルにモーニング娘。が参加する意義だと思います。
ここまで書いてきて最後に、高橋愛のファンとして一言書いておきたいと思います。
高橋愛についてはとにかく「観てください」ということだけです。長年ファンとして彼女に接してきて、私には今回の舞台についても彼女には全幅の信頼があります。何も言うことはありません。ぜひ高橋愛という存在がどういうものか、感じていただければと思います。
…おそらく、驚かれると思いますw(←最後に言ってしまったw)
*1:8/6 コメントでのご指摘により訂正しました