至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

星組公演『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』 / 宝塚大劇場

今回の作品はブロードウェイミュージカルとして上演されていたものを宝塚歌劇ヴァージョンとして潤色したものです。潤色・演出は小池修一郎先生で、協賛は三井住友VISA。…そうなると思い起こされるのが『エリザベート』です。『エリザベート』はブロードウェイミュージカルではないですが、この『スカーレットピンパーネル』も二幕で2時間半ほどの上演時間となっており、同じような大作の印象があります。

実際のところ今日観るまでは、その舞台背景がフランス革命直後のヨーロッパであることなどから『エリザベート』ような重厚で荘厳なイメージを持っていました。

ところがなんと、実際には実に爽快な英雄活劇でした!(^^; さすがブロードウェイw

ストーリーとしては、フランス革命直後、市民(シトワイヤン)による貴族への粛正がはびこるフランスで、イギリス貴族のパーシー・ブレイクニーが無実の罪で命を奪われていくフランス貴族を助けるべく秘密結社を組織し「スカーレットピンパーネル」という名で活躍するというもの。
通常、フランス革命というと市民側の方が正義という形で舞台でもクローズアップされることが多いですが、この作品では貴族側に立った内容となっています。

パーシーの妻でフランス女優のマルグリットは夫を愛しながらも、かつての同士であったショーヴランの策略にかかり、それが原因で夫への信頼に溝ができるようになっていた。またそのショーヴランもその生い立ちの不幸から革命至上主義の歪んだ人物であり「スカーレットピンパーネル」の正体を暴くことに執念を燃やす…と、なかなか熱く盛り上がる人物関係があります。

全体を通じての印象は「HERO(ヒーロー)とはかくあるべし」というのを地で行く痛快な作品となっており、さらにそれを決定的なものにしているのが主役を務める星組トップスター・安蘭けいの存在です。まるで安蘭けいが演じるために作られたような作品になっております(^^; 最初の一幕はちょっと冗長的なところもありましたが、幕間後の第二幕の展開はまさに「拍手喝采」というようなものになっています。

さらに音楽はかつて宝塚歌劇で『NEVER SAY GOODBYE』も手がけたフランク・ワイルドホーンの手によるもので、劇中に印象的なナンバーがたくさんあります。その楽曲も今回の作品の大きな魅力の一つとなっています。

日本ではこれが初演ということですが、今後は『エリザベート』のように再演が続く作品となるのでしょうか… その資格は十分にある作品だと思います。

では出演者ごとの感想を。

まさにエンターテイナー。主役のイギリス貴族のパーシー、そしてスカーレットピンパーネル、さらには変装した別人物を見事に演じ分け、全体として「英雄(HERO)」とはどういうものか、というのを観客に思い知らせてくれます(^^) 宝塚歌劇の男役の方はそれぞれの魅力を持っていますが、今、"ヒーロー"を演じさせたら、とうこさんがNo.1やねw マジでそう思いました。どんな窮地に陥っても最後には勝つ! そしてヒロインに愛される! そんな分かりやすいまでのヒーロー像を、これだけ格好良く、時にはオチャメに演じられる人はなかなかいませんよw 歌の方も今日はちょっとだけ声が裏返ったとこもありましたが、あいかわらず上手い。その実力を十分に堪能しました。

今回は結構か弱い系の役。あすかちゃんというとなんか気の強い女性役が多いような印象があるので新鮮でしたw こちらもあいかわらず実力派で歌も上手いし、演技もしっかりしていて安心して観ていられます。

  • 柚希礼音/ショーヴラン

いや今回、凄く良かったです。今日一回だけの出来なら主役のとうこさんよりも上だったんじゃないでしょうか? それぐらい歌・演技ともにハマっていて素晴らしかったです。今回は悪役ですが、その歪んだ黒い性格を演技全体で醸し出していて観る者を惹きつける力があったと思います。


と、いうことで他の出演者もそれぞれ良い所はあったのですが、上の三人の印象が強すぎて今回はここまでにしたいと思います。今日観て、また観に行きたいと思ったので、また観に行くと思いますのでw いやでも本当にこういう爽快感のある作品は何度でも観に行きたくなるし、また観れば観るほどその魅力が深く理解できるものだと思います。
ラストのフェンシングでの決闘シーンは、ちょっとリボンの騎士を思い出したなあ…w あれはなかなか難しいんですよ。二人の呼吸をきちんと合わせないと間の抜けた殺陣になってしまうから… とうこさんも礼音ちゃんも上手かったです。

それとフィナーレの構成が『エリザベート』と全く同じだったのも面白かったw うん、また観に行きますよ! …今のところチケットないから当日券でw (今日は阪急交通社の貸切でしたが、抽選はまた当たらなかった(^^; )


【今日買ったもの】

歌劇 2008年 07月号 [雑誌]

歌劇 2008年 07月号 [雑誌]

  • 『スカーレットピンパーネル ピアノサウンドコレクションCD』
  • 真飛聖ハンカチ ←ノリで買ってしまった(^^;


キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
思わずスキャンしてしまった(^^;ゴメン 当分これ壁紙にしようw