至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

星組公演 グラン・ステージ『エル・アルコン―鷹―』/グラン・ファンタジー『レビュー・オルキス―蘭の星―』/ 宝塚大劇場

先週の土曜日に行ってきました。2回目。しかも今回はなんとSS最前(^^) いや〜凄かった。一度は経験したいと思っていましたが、実際に経験しちゃうと、これまでと全く違う世界に面食らいます。最初に思ったのは「これ、この席でちっちゃい女の子とかが観たら絶対に宝塚歌劇の虜になるな」ってこと。それぐらいまず「美しさ」が強烈でした。

その辺りも含めて、今回は前回よりも少し詳細なレポを。

今回で、ようやく大体の話が分かりました。まず、主人公のティリアンはイギリスの海軍大佐まで上り詰めるんだけど、実際はスペインの血を引く野心家で、いずれはスペイン艦隊を率いて七つの海を制覇してやろうと企んでいるトンでもない野郎です。

もう親は殺すわ、出世のために友達の彼女を奪って失脚させて口封じのためにその彼女も殺すわ、ライバルの女海賊も手込めにしちゃうわ、善人の商人を騙して処刑させるわ、挙げ句の果てに幼い日に憧れていた恩人も絞首台に送るわ、字で書いてみると極悪非道な奴です。

ところがそこは、安蘭けい。こちらの方が演じると、極悪非道が「ダークヒーロー」と呼び名が変わる。宝塚歌劇では珍しいタイプの主人公を「格好良さ」でヒーローと呼べるものに変えていました。特に今回の物語では、その「血統」というものの誇りというか、重さを感じさせる内容になっていて、イギリス海軍大佐の地位まで上り詰めても、体に流れるスペインの血が彼を野望に駆り立てる… そんな心の奥深くで野望の炎を燃やす主人公像を、抑え気味の演技の中で上手く表現されていました。

では、演者ごとの感想を

上に書いたように、まあとにかく悪い奴ですが、悪い奴ほど魅力的な面もあるわけで… 最後までそのダークな魅力を発揮してくれます。そしてとにかく歌唱が素晴らしかった。あの主題歌の『エル・アルコン-鷹-』と『七つの海七つの空』は特に印象に残っています。久しぶりにピアノ・サウンド・コレクションと主題歌集を買いました。…とうこさんは、ニヒルな役が特に似合うような気がするなあ…

今回のMVP(^^) いや私的に…(笑) それぐらい良かった。月組のかなみんもそうですが、私は実力がある人が好きです。あすかちゃんもその抜群の実力を今回発揮してくれています。とにかく格好いい! 女海賊『ブランシュ・フルール』の頭領。あの「ブラ〜ンシュ・フル〜ル〜♪」というテーマも格好いい! 最後のあの展開は原作どおりなんでしょうか? いいとこ持っていきすぎ(笑)

  • 柚希礼音/ルミナス・レッド・ベネディクト

最初は気のいい法学部の学生だったのに、ティリアンに嵌められて亡くなった父の復讐のために、いきなり海賊になってしまう極端な人(^^; いや〜、でも礼音ちゃん(←なぜかちゃん付け)もまず歌が上手い。なんか安心して聴けます。それから目鼻立ちが整ってるから金髪がよく似合う。黒髪のティリアンとの対比が凄く綺麗でした。…ロン毛の金髪が似合う人って、そんなに多くないと思うんですよね。貴重な存在だ。ベルばらのオスカルなんか似合いそう…

  • 綺華れい/ニコラス・ジェイド

あれだけ極悪非道なティリアンに、ずっと寄り添う健気な部下。原作だとおそらくもうちょっとその辺りの理由が詳しく描かれているんだろうと思いますが、今回の舞台ではちょっと薄かったです。でも、ずっとティリアンに夢を託して寄り添う姿が、なんかこう胸にくるものがありました。あまり上手く表現できませんが…

  • 稀鳥まりや/ジュリエット

おっ!主要な他の方を飛ばしてなぜここに?(^^; スカイフェアリーズの子ですが、今回の新人公演ヒロインにも抜擢されていて注目だったんですが、本公演でもかなりの抜擢です。このジュリエットという役も、最後までレッドと一緒にいるところをみると、原作でも結構主要なキャラだったんじゃないかと思うのですが、今回の舞台でも唐突ではありますが、かなり明るい目立つ役どころになってます。それを若さ溢れる姿で演じていて好印象でした。新人公演ではギルダ役ということで、正反対の役になりますが、その辺りも観に行かれる方は注目ですね。


さて、その他の方については「来週も観に行く」ので、その時にまたということで、今回はSS最前の話を…

いやもうとにかく美しい… 綺麗… 豪華絢爛… そういうのがまず第一印象として強烈でした。それから特に今回の舞台はオープニングが格好いいのですが、よく「鳥肌が立つ」という表現をしますが、それはそれぐらい感動したという意味の表現で実際に鳥肌が立つことってのは少ないものです。ところが今回、そのオープニングで、とうこさんがセリから上がってきたのを観たときはマジで鳥肌が立ちました(^^; 「うわ〜俺、鳥肌立ってる」というのをモロに実感しました。

それから歌もセリフもやはり近いと伝わり方が違います。その表情の移り変わりとかもリアルに迫ってきます。特に今回はセンターブロックだったのでトップ二人のやり取りや、その他主要な掛け合いを全て近くで観ることができました。

リボンの騎士の時も思ったことですが、「夢の世界にいる」という感じが一番近いでしょうか…

とにかく凄い世界でした。今から思ってもまた体験したいけど体験したくないような… そんな変な気持ちです。

あとはレビューの最後のパレードで銀橋に出演者一同が並ぶ所で、真っ正面があすかちゃんでした。あすかちゃんが1m手前に!目が合ったりなんかして!

「あqswでrdftgyとうこlp;@:「」!!!」

いやほんとうにまいった。…おっかさん、SS席最前は恐いとこや、ほんまに魂奪われるで…

ではまた来週(^^)/  …明日は宙組の『SECOND LIFE』のレポ予定です。こちらも素晴らしかった! バウ公演万歳!『舞姫』もそうだけど、バウホールでは本当に素晴らしい内容のものが多いです。これも是非、東京でもやるべき!