至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

プロとしてあるとは

ここのところ仕事が忙しくなってきたという話は前にしましたが、それもあって今年のプロ野球の日本シリーズは殆ど見ることができませんでした。特に最後の試合は、かなり凄かったみたいで、いろんな所でそれに対する話題を目にしました。
中でも山井投手の完全試合達成直前の交代劇に関する話題が、ネット上でも賑わっているようです。
私は実際に見ていないので、その経緯は後から記事等でしか内容を知ることができないのですが、要は「交代は是か非か」という事が話題の中心のようです。

しかし、私の意見としては、そこは「プロフェッショナル」というものを語るという点においては、特に問題ではないと思います。

この問題は「プロフェッショナルとして、どうあらねばならないか」という問いに答えるのと同じです。

例えば404 Blog Not Foundで小飼 弾さんは、

プロスポーツの価値は、結果ではなく過程ではないか。その過程がつまらないと感じたら、そう言う権利は誰にでもあるのだ。

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50941580.html

と、書かれています。

…おや、ちょっとまて。お前は確か、つい最近ここで全く違うことを書いていたじゃないか! …と思われる方がいるかもしれません。確かに言葉上では私は以前に、次のように書いています。

「アマチュアは過程を評価されるが、プロは結果を求められる」

http://d.hatena.ne.jp/shijo/20071015#1192464224

ここだけ読むと全く正反対の内容です。ところが、実は正反対ではないのです。それはどうしてかというと、ここでいう「結果」の定義が違うからです。

私はプロ野球チームに求められる「結果」とは、「素晴らしいプレーをして、なおかつ勝つこと」だと思っています。ただ単に勝った負けただけ気にするのであれば、弾さんが言うようにサイコロでも振っていればいい。人様から金取ってプレーを見せることによって飯を食うということは、「その辺の素人では出来ないことをやる」からこそ成り立つことです。ただ単に野球だけやるなら、草野球を見ていればいい。プロは「これ凄え」ってプレーをしなくちゃならない。そして勝たなければならない。それが求められる「結果」です。

だから最初の問いの「プロフェッショナルとして、どうあらねばならないか」の答えは、「素晴らしいプレーをして勝つこと」に徹することだといえます。

では、今回の中日ドラゴンズはどうだったかというと、まさしくそうであったと思います。8回まで完全に相手打線を封じ込めた山井投手も素晴らしいし、9回最後に登板した岩瀬投手も、監督の期待、ファンの期待に見事に答えるピッチングをしたからです。

落合監督も自身の采配に何ら恥じるところはないと思います。そこにはプロ野球として非難されるべき点はないと思います。


では交代劇を非難する人は間違っているのかといえば、それもまた違うと思います。もし交代しなかったら本当に山井投手が完全試合を達成したかもしれない。岩瀬投手がホームラン打たれて逆転されていたかもしれない。スポーツライター玉木正之さんの「オレは日本シリーズで完全試合が見たかったんじゃゴルァ!」な意見も、プロ野球ファンとして純粋な意見だと思います。(いくぶん感情的ではあるが…(^^;) ファンであるからこそ、言うことができるのだと思います。


じゃあ結局、お前は何が言いたいねんって話ですが、こんな風にその話題で世間が盛り上がることこそが、本当に「プロの仕事」ではないのかと思うのです。

日本シリーズの翌朝、日本各地でおそらく次のような会話がなされたと思います。

「おい、昨日の日本シリーズ見た? 凄かったよな?」

「おー凄かった。だけどあの交代は無いわ〜」

「バーカ、あそこでわずか1点差で出て行く守護神・岩瀬の凄さが分からんのか!」

「でも完全試合だぜ!俺だったら代えないよ」

「誰かダルビッシュのピッチングについて語る奴はおらんのかね」

やいの、やいの…

野球に興味のある人は、オッサンもオバハンもアンタもワタシも、こんな会話をしたはずです。これがプロの価値だと思う。両者とも素晴らしいプレーをしたからこそ話題も盛り上がる。「中日優勝したの?あっそう」で終わるようなものだったらプロ失格です。大リーグ・ワールドシリーズの両チームに日本人選手が出場する時代に、改めて"Japanese Professional Baseball"の魅力を見せつけてくれた中日ドラゴンズ北海道日本ハムファイターズはプロとして価値ある素晴らしい存在だ。交代するのもプロ野球、交代させないのもプロ野球。要はそこに「観客を魅了するプレー」があればよいのです。そして両者は力を尽くして勝ちに徹した。勝負は最後はマモノが決めてくれる。

これが「交代劇は問題ではない」の答えです。

と、ここで終わったら単なる野球の話。当然、ここは「愛に魅せられて」だから、これだけじゃ終わらない。まだまだ続くよ、長文が。


そんな話題で世間が盛り上がってる時に届いたニュースがこれだ。

モー娘。ファンクラブ特別会員募集 年会費63,000円

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1049685.html

ウチにはまだ青封筒が届いてないので、最初はいつものごとく誤植で盛り上がってんのかと思ったら、どうやらマジらしい。
どうよ、これ?

第一印象としては、「そんなに金に困ってんのか」ってこと。要は、これは金払いのいい既存のファンを囲い込もうってことでしょ。お代は見てのお帰り、じゃあなくて先払い。まったくもって「後ろ向きな施策」だ。

ここで先のプロ野球の話題に絡めて「プロフェッショナルとして、どうあらねばならないか」について考えてみよう。
ハロプロはアイドル集団だ。ということは、アイドルとしてプロであらなければならない。ではアイドルのプロに求められるものは何か?

このテーマについては、私がこの1年ずっと考え続けてきたことだというのは、ここをずっと読んでくださっている人には分かっていただけると思う。

モーニング娘。をアイドルとしてとらえていない」と言っていた男が、この1年、様々な事件で娘。がアイドルであるということを思い知らされて、それ故に悩み、「アイドルとは何か?」を真剣に考え続けた結果、出した結論がこれだ。

「アイドルとは、全ての人に対して愛すべき(愛されるべき)存在になること」

その容姿、振る舞い、歌声、踊り、トーク、演技、その他、全ての要素を持ってして、世間の全ての人々に対して微笑みや勇気や希望を与え、愛される存在としてあること。それが「アイドル」ではないでしょうか… (もしこの考え方が間違っていると思われる方は、指摘していただきたい)

だから、夜中に芸人と岩盤浴に行ってもいけないし、「出来ちゃった結婚」してもいけないし、公衆の面前で男と腕を組んで歩いてもいけないのです。人間としては認められる行為でも「アイドル」としては認められない… アイドルとしてプロであればこそ…

それらは「特定の人」に対する存在となってしまうからだ。

だが、こんどのこの「エグゼクなんちゃら」という施策はどうだろう? まさに「特定の人」を作る行為ではないのか?「金払える奴はここまで相手するけど、それ以外はここまでよ」を引く行為に他ならない。

それは「アイドル」としてプロフェッショナルに値する行為だろうか?

「ファンクラブ」というのは、あくまで「優待」であって、「特権」を与えるものではないということを理解していない。そこには特に厚く応援するファンに対しての「もてなしの心」、「まごころ」とでもいうべきか、そういった精神が存在しなければならない。「アイドル」と「ファン」の関係は、お互いが相手を思う「思いやりの心」とでもいうべきもので成り立っている。それは、あくまで精神的に繋がった尊いとでもいうべきものだと思っています。

ところが、今回の施策はそのファンの心理を逆手にとったズバリ「ぼったくり」行為だ。「こいつらまだまだ金払いよるで」って声が聞こえてきそうだ。

この施策によってハロプロは「愛される存在」になれるのだろうか? 新しい「ドキドキ、ワクワク」を生み出して、新しいファンが増えるのだろうか? そんなことは絶対にない。内輪から、かっぱぐだけの施策。後ろ向きにも程がある。


なぜ「アイドル」として「プロ」として全うな努力を疎かにして、安易な金集めの施策を実行するのだろうか…? それほど台所事情が苦しいのか… だが「プロ」としての結果を出せないのなら潔く辞めるべきだ。「プロは結果を求められる」

そして何故これだけ長文を書くのかというと、今回の件も含めて、様々ないい加減な事をやってるくせに、片や「エセアイドル」集団の看板を掲げて、所属タレントには厳しい足枷を強いているところに、激しく悲しさと憤りを感じるからだ。


いい加減ならいい加減らしく、いい加減な奴らばかり集めて、勝手にやっとれや!って思う。


そんな集団のフラッグシップグループのリーダーとして、私の愛する人が、けなげに頑張っているという現状…

もう言葉にならないわ、ほんと。『初音ミク』の方がよっぽど、ニコニコ動画で皆に愛されてる。ここでこれだけ書いても、あちら側には届かないだろうし、この糞長文を読んだ人の中でも「ご立派ですねえTBS。お前は宝塚ばっかり見てろよ。俺は6マン払って愛キュンと2shotするぜウヒョー」って人もいるだろうけどね。(まあそれは別にいいんだが)


まあ、たまには書くだけ書いてガス抜きしないと、こっちもやっとれんわ! 王様の耳はロバの耳!