至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

オリジナルが増え続ける…

今日のタイトルについて、何の勢いが収まらないのかというと、『初音ミク』だ。前に「時間が経つとブームも沈静化して安定期に入るだろう」といったことを書きましたが、全然そんな気配すら見えない…(^^;
もう毎日、怒濤のように新作が投稿されていて、その全部を追うことは不可能になっている。しかも驚くのは、その新作の中でも「オリジナル」の投稿が今でも盛んに行われていることだ。さらにその作品のクオリティが非常に高いものが多い… 才能の無駄遣いという言葉があるが、まさにそれといったものが多くある。
ところで、『初音ミク』はテクノロジーとしては優れたソフトですが、操作性の面から見ればあまり優れたものではありません。アンドゥ/リドゥも1回ずつしかできないし、「声」に対するパラメータ設定も煩雑です。自然な感じで歌わせようと思ったら、一筋縄ではいきません。歌詞ですらVOCALOID2からやっと「流し込み」ができるようになったけど、以前は1音ずつの手入力でした。だから最初はもの珍しさで飛びついたとしても、ある程度の根気がないとすぐ挫折してしまうのが予想されます。ましてや「オリジナル」などは、そうそう多くは出続かないだろうと思っていました。
ところが、それが止まる様子を見せない… それどころか、今ではオリジナルだけで普通にアルバムの4〜5枚は作ることができるし(それも曲を選りすぐっての話)、ベストアルバムも作ることができるような状態だ(実際にまとめ動画を作っている人もいる)
これには改めて、在野の力というものに驚かされる。『初音ミク』というのは、きっかけに過ぎなくて、実際には多くの眠れる才能というものが世の中に存在するということに改めて気づかされる。『ニコニコ動画』の主催者の一人である“ひろゆき”氏も、

“埋もれた職人”に光を――ひろゆき氏に聞く「ニコ動(RC2)」


職人たちの創作を支援していきたいと、ひろゆき氏は言う。「動画それ自体を見るならGyaOに行けばいいと思うし、ニコニコ動画GyaOと同じことをやっても仕方ない。ニコニコは、誰かが作ったものを与えられて楽しむんじゃなくて、自分たちがもの作りをして楽しめる場にしたい」


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/26/news032.html

と言っている。創作ツール『初音ミク』と、発表と評価の場である『ニコニコ動画』を与えられた在野の才能が、今、その輝きをまぶしく放ち続けている… そこには一部の人間・組織が既得権を牛耳ることもなければ、コネも派閥も無い。あるのは作品とそれに対する観衆のストレートな評価だけだ。ある意味、実際のプロの世界より健全ともいえる。 …面白いね、本当に。
「握手会」とか「イベント」とか付加価値つけないとCD売れなくなったどっかのプロデューサーは、一度匿名でニコニコ動画に作品を投稿して、どれだけ再生数が伸びるか試してみたらいいんじゃないのか?(笑)
…まあ、それは言い過ぎだが、また幾つか作品を紹介していこう。


【勝手にアニメPV】WhiteLetter【完成版】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1379990


マッシュアップ”の典型例。元々は、こちらの作品だが、アニメーションをつけたことによって作品のメッセージ性がさらにアップ。結果、見事ランクインして現在ニコニコ動画の総合ランク3位。良い作品が、さらに良い作品とコラボレーションすることによって全体がグレードアップする。これがマッシュアップ

初音ミク】 みくのこもりうた ・ 覚醒版【オリジナル】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1259265


ミクオリジナルは最近、優れた作品が多いので正直どれにしようか迷ったのだが、良い作品のわりに再生数がいまいち伸びていないものがあります。これは作品が多すぎて埋もれてしまっていることも原因かと思われますが、この『みくのこもりうた』もそんな感じなので支援ということで…


あとはこれか(笑)

初音ミク】恋スルVOC@LOID -テイクゼロ-【おまけ】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1346602


この人もワンカップPさんと同じで「才能」というものを生まれながらにして持った人なんだろうな。元ネタは、もちろんご自身の作品で超有名な『恋スルVOC@LOID』ですが、その有り余るセンスには嫉妬すら感じる…(^^; おそらく、こちらの方の場合は「才能の無駄遣い」ではなくて、実際に近い将来、いろんな場所でその才能に触れることができるようになると思います。


ちなみにオリジナルの『恋スルVOC@LOID』の何が凄いかというと、そこには「アイドル+ヴォーカロイド+ニコニコ動画」という、初音ミクが表現できる要素において、その全ての魅力がつまっていることだ。


「アイドル」としては、まず歌詞が素晴らしい。「ツンデレ」を含めた、いわゆる「萌え」要素が初音ミクのシチュエーションと合わせて表現されている。さらに曲が典型的なアイドルソング藤本美貴の曲で「ロマンティック 浮かれモード」というのがあるが、それに通じるテンポとノリがある。


「ヴォーカロイド」としては、自然に歌わせていることも注目だが、曲中に「ドレミファソラシド」の音階をコーラスとして入れていることだ。まるで公式のプロモーションソングかと思うぐらいの心憎さだ。これによって「こんな風に歌えるんですよ」というのを聴く者全てに伝えることができる。


ニコニコ動画」としては、最後のコーラスの「空耳」だ。ニコニコ動画において「空耳」は重要なファクターの一つとなっているが、それも含んでいるのである。おそらくこれは狙ったものではなくて自然発生だと思うが、その空耳でさえも「萌え」要素を含んでいるという奇跡が起こっている。

これを発売から2週間たらずでやっていることは、改めて驚愕に値する。「才能」というのは、そういったものなんだと思う。

OSTERさんの他の作品は以下のリストから


OSTER's ORIGINAL
http://www.nicovideo.jp/mylist/308936/2578149


…まあ、しかし今日現在のニコニコ動画のトレンドはチーターマンだけどな!(笑)

これこうだからなあ…(^^; 何が流行るか分かったもんじゃないな(笑) …当然のことながらミクも参加(^^; →「初音ミクにチーターマンのテーマ曲を歌わせてみたver.3」