花組新人公演 ミュージカルピカレスク『アデュー・マルセイユ -マルセイユへ愛を込めて-』/ 宝塚大劇場
すみ花ちゃんがヒロインなら行かねばなるまい（＾＾） 平日に休みを取って行ってきました。まだ本公演も1回しか観劇できていないのですが、簡単に感想を書いていきたいと思います。では、出演者別に…
- 朝夏まなと / ジェラール・クレマン
今回の主演。本役はこれを最後に退団される春野寿美礼さん。もちろんストーリーや歌われる曲も退団する春野さんを想定して作られているので、この役を演じるのはかなり大変だったかと思います。朝夏さんは前回の黒蜥蜴に引き続き新人公演主演ということですが、全体としてこの難しい役をうまくこなしているように感じました。
歌では、たまに上ずってしまうところもありましたが、立ち姿は美しく華がありました。ただ欲を言えばもう少し芯の強さが感じられたらいいなとも思いました。美しいけれど線が細い印象です。例えば月組のきりやんみたいな包容力ともいえる魅力がついたら、もっといい男役さんになるんじゃないでしょうか… そんな風に感じました。
- 野々すみ花 / マリアンヌ・ロゼー
あいかわらずあの芝居感というか芝居心というものが抜群だった。そのセリフ一つひとつの発声が自然でありマリアンヌを表していて、そのキャラクターに引き込まれます。歌声も綺麗だし、今回は申し分なかった。某掲示板ではよくその「化粧」について取りざたされることがありますが、私が昨日見た限りではそんなに変でもなく美しく見えましたが… まあ好きな人なんで贔屓目にはなりますが、それを置いても素晴らしかったです。
- 華月由舞 / ジャンヌ
本役では普段は男役のみわっちの役。いや〜、美しかった（*＾＾*） なかなか夜の歌姫のムードも出ていてよかったです。歌もよかったし、今後もますます注目の娘役さんです。
- 望海風斗 / シモン・ベラール
本役は真飛聖さん。こちらもシモンのイイヤツっぷりがよく出ていて良かったです。それと力強い歌声が印象的でした。
- 月野姫花 / ミレーユ
アルテミス可愛い子ちゃん同盟の一員ですが、その華ある容姿は目を引きました。確か研２ですよね、今後も注目です。
全体としては、やはり本役さんが演じるのと一番違いを感じるのは、芝居の流れというかリズムの違い。本役さん達は皆「物語」を表現することにおいて、一日の長があるというか上手いと思います。特に今回は難しい役どころが多いので皆さん大変だったと思いますが、本役の方の演技を参考にして東京公演でも頑張って欲しいと思います。
