至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

ミュージカル『エリザベート』の魅力

春コンが終わってハロプロ的にはオフシーズンという感じで、最近は『エリザベート』のDVDばかり観てます。
観れば観るほどその魅力にはまっていくというか、引き込まれていきます。
でもこのミュージカルは言ってみれば、私がこれまで観た中では一番「宝塚らしくない」作品だと思います。
まず話全体が暗いし…w (いきなり霊廟から始まるしw)主役が黄泉の帝王の『死(トート)』とか、華やかな宝塚歌劇にはそぐわないようなキャラクターです。
またウィーン発祥のミュージカルだけあって、劇中の歌の割合が高くオペラの影響を思わせます。(曲の中にオペラっぽいものもある)
そんな異端な作品ですが、しかしこれが宝塚歌劇の演目としてヒットした理由としては、まずその楽曲の素晴らしさがあると思います。使用されている楽曲が全て素晴らしい… 本当に全ての曲がそのシーンごとに絶妙にマッチしている。オリジナルの曲も素晴らしいけど、宝塚版で新たに加わった「愛と死の輪舞」も凄くいい。やはり優れたミュージカルは、曲が優れているのだなと思います。
それから、歴史的に皇室という存在がある日本は、このハプスブルク家の悲劇を受け入れやすい環境にあるといえます。ミュージカルが盛んなアメリカのブロードウェイに持って行っても、おそらくはヒットしないんじゃないかな…
自由の国アメリカでは、皇帝の存在とか古いお家のしきたりとかは理解しにくいと思われます。(実際にアメリカでは上演されてないし、内容が王室に対して微妙であることからイギリスでも上演されていない)
宝塚版ではエリザベートとトートそしてフランツという三者の、愛を巡る物語が中心となっているので、内容的にもわかりやすく美しい悲劇であるところも日本ではヒットの要因となっていると思います。

そんなわけで私もすっかりはまってしまっているわけですが、普段あまりミュージカルとかを観ない人にもぜひお勧めしたい作品です。ウィーンのオリジナルヴァージョンはもうすぐ終わってしまうけれど、宝塚歌劇の方はまだまだ続きます。