雪組公演『エリザベート −愛と死の輪舞（ロンド）−』/ 宝塚大劇場
とうとう行ってきました。宝塚歌劇のエリザベートに… やはり５月中に一度は観ておきたかったので、今日行けてよかったです。
私は、先にウィーン版の『エリザベート』を観ているので、観劇中は「ああ、ここはこうだった」とか思い出しながら観ていました。
では今日は、各キャストの“ファーストインプレッション”だけ書きたいと思います。たぶんこの後も何度か観に行くことになると思うので、詳しい感想などはまたその時にでも…
ルイジ・ルキーニ / 音月桂
若々しく綺麗なルキーニ。エリザベートを殺した罪人としての狂気も含んでいてなかなかの熱演でした。ちょっと思ったのは、もう少し「汚らしさ」もあった方がいいかなあ… 素がかわいい音月さんだけに罪人役のルキーニでもなんか綺麗でした。
マダム・ヴォルフ / 晴華みどり
マダム・ヴォルフのコレクション。ウィーン版も色気たっぷりでしたが、宝塚歌劇もなかなかのコレクションでした。ラストのパレードでのエトワール素晴らしかった。
ルドルフ（少年時代）/ 冴輝ちはや
モーリーかわいいｗ ウィーン版では本当にちっちゃい子がドイツ語で「ママ、どこにいるの？」と歌いますが、その可愛らしさや頼りなき姿が感じられました。
ルドルフ / 凰稀かなめ
ベスト！ いやこのルドルフは素晴らしいと思いました。元々スラッとした長身で美しい人ですが、今回のルドルフ役では美しさの中に高貴な気品も漂わせて、まさに「皇太子」という感じ。トートとの掛け合いの「闇が広がる」も美しかった。ただ水さんより背が高いから銀橋を渡る時はちょっと辛そうでしたｗ
フランツ・ヨーゼフ / 彩吹真央
母と妻と、そして国家との狭間で常に哀しい孤独に包まれた皇帝陛下を、すごく繊細に演じられてました。フランツは若いときから年老いたときまで幅広い年代を演じ分けなければいけない役ですが、それも物語が進むごとにきちんと演じられているのが素晴らしいと思います。「夜のボート」など歌唱はすべて素晴らしいです。 …ユミコさん超好きｗ
トート / 水夏希
エメラルドの髪をなびかせた黄泉の帝王。“妖しさ”という点では十分だけど、もう少し“魔性”を見せてくれたらと感じました。シシィの心に忍び寄る魔的な存在感がもう少し欲しいかな… 今日は水さんの演技がすごく固く小さい印象を持ちました。もっと劇場全体を支配するような大きな魔性を感じたいです。「堕天使の涙」の時の朝海ひかるさんも、後半は魔性を増していったから水さんもそれに期待！（なんか偉そうな書き方になりましたが、あくまでファーストインプレッションなので…）
全体としては宝塚歌劇の方が衣装は豪華！ それからラストにレビューっぽいのがあるのが宝塚ならではって感じです。
やっぱり“夜のボート Boote in der nacht”は胸に迫るものがありますね。それ以外でも日本語で歌われるミュージカルナンバーはどれも素晴らしく心に残ります。
これから何度か劇場に足を運んで、その素晴らしさを心から感じたいと思います。
p.s.
このエリザベートを将来、東宝版とかでもしあの子が演じてくれたなら… と、やっぱり思ってしまうな… これは本当に「夢」だねｗ
