至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

心映して

先日、ハロモニで放送されたFCハワイツアーの映像を見ることができました。参加された方のレポートにも書かれていましたが、ハワイのライブで愛たんが『夢から醒めて』を歌い、そして涙したという映像です。

こういう映像を観ると、私はまた改めて高橋愛の素晴らしさを認識します。

この涙、確かに自分の歌を聴いて泣いてくれている人がいて感動した、という面もあるでしょうが、私はもっと違う要素が働いていると思っています。

この涙は、彼女がその泣いている人を見た瞬間に、その人の心を自分に映したからではないか、と思っています。


これまでも、彼女が人の心を自分自身に映す様は、何度も見ることができました。
例えば、リボンの騎士 ザ・ミュージカルでは『自分を忘れる』と言っていましたが、その舞台ではサファイアの心を完全に投影する姿が見られました。

あるいは、プロ車椅子ダンサー・奈佐誠司さんとのエピソードでは、『車椅子に乗ってみないと車椅子の人の気持ちが分からない』と言い、車椅子に乗る練習を始めて奈佐さんを驚かせたということもありました。

また、彼女はどんな歌を歌う時でも、必ず自分自身の解釈でそれを受け止め、そしてそれを表現するということも行ってきています。しかもそれが人真似でなく、いつもオリジナルなものであることに、私はいつも素晴らしさを感じています。

それは「考えて答えを出す」というものではありません。逆に、彼女は驚くほどそういった論理的な思考が苦手です。よく「トークが苦手」と言いますが、それは頭の中で文章を組み立てて言葉にする、という作業すら苦手ということです。

では、彼女の素晴らしさというのは何なのか?

それは、最初のハワイでの映像にもあるように、人の楽しさは自分の楽しさとし、人の悲しみは自分の悲しみとするなど、人の心をすぐ自分のものとして感じとることができる力…  『感性』だと思います。

高橋愛の素晴らしさは、類い希なる感性の持ち主であること、だと思っています。

彼女は、その瞬間瞬間に、自分の心の中に人の心を映し出す才能を持っていると思います。だから彼女は舞台の上では、まるで「別人」のような表現ができるのだと思います。

そして、それは教えられて、あるいは訓練して身につくものではありません。やはり彼女は舞台の上で演じるために生まれてきたような人… 「舞台の申し子」だと思います。多くの演者が、考え抜いてその表現を生み出すのに対して、おそらく彼女は瞬間的な感覚で表現していると思います。(もちろん全てが全てではないと思いますが)

これからも、彼女が自分の心の中に映し出すものを表現する姿を、舞台を通じて観ていきたいと思っています。(ただ最近は、あまりその目立った機会が無いようですが)