スペシャルライブ中継『朝海ひかる ザ・ラストデイ』/ 梅田芸術劇場
宝塚歌劇 雪組千秋楽公演の中継を観に行ってきました。これは、本日東京宝塚劇場で千秋楽を迎えた雪組公演『堕天使の涙/タランテラ!』を全国各地で生中継するものです。
サッカーのワールドカップで行われたパブリックビューイングみたいなものと思っていただければいいでしょうか…
今、全てを観終わっての気持ちは… ただただ宝塚歌劇という歴史ある劇団に対する尊敬の念と、心の奥深く刻まれた感動だけです。
私は初めて宝塚歌劇のトップスターの退団公演、その千秋楽を観たわけですが、もうそこには私がこれまでここで書いてきた最も大切なもの… 人の絆というもの… それがまさしくそこに あった
特に今回は朝海ひかるさんをはじめ、退団者が多かったのではないかと思うのですが、その一人一人の方の話される言葉を聞きながら、その宝塚歌劇への思い、ファンへの思い、その他多くの思いを感じて、泣けました。
今日、退団された方々は、あの大階段を降りながら、本当に晴れやかで一片の曇りもない素顔で、話をされていました。 なんと素晴らしいことだろうか…
これこそ舞台人としてあるべき姿ではないだろうか…
『タランテラ!』のラスト近く、大階段を上りながら朝海ひかるさんは、次のトップスター水夏希さんとすれ違うとき、その肩をポンと叩いて上っていかれました。 …その僅かな仕草の中に、本当に多くの思いがあるのだと思う…
そして、その思いを継いで水夏希さんはこれから雪組のトップスターとして立っていくのだろう…
絆 …全てはそこから生まれるものだと思う。 人が人として生きていく… そこには独りじゃない、多くの人と結ぶ絆が生きる力、生きる糧を与えてくれるのだと思う。
その絆の素晴らしさこそ私が舞台へ足を運ぶ理由だ。それは宝塚歌劇でもハロー!プロジェクトでも同じ。
人は人と絆を結び、独りでは成し得ない何かを成し遂げるとき、人に多くの感動を与えることができる。そしてその感動がまた、その人に新たな絆を与え、さらなる感動に繋がってゆく… それこそが人が人たる意義だと思う。