後藤真希 LIVE TOUR 2006 〜G-Emotion〜 / 大阪厚生年金会館
今日がこのライブツアーのラストでした。ラストということもあって、ごっちんもいつもよりかなりご機嫌というか気合いの入ったステージでした。
前回のレポでも書いたのですが、今回のこのライブをテキストとして文字で表現するのは本当に難しい。
…私はWebでコンサートなりイベントなりのレポートを書く理由の一つに、「自分が体験した感動、あるいはその対象の素晴らしさを他の人に伝えたい」というのがあります。
そうすることで、より多くの人にその対象の素晴らしさを認識してもらい、実際にまた同じようにその感動を体験してもらうことに繋がればと思っています。
しかし、今日、私が体験したことをどうやって言葉にして伝えればいいのか… これは本当に難しい… ある例えをもってするとすれば、「こういう感動を味わったのは、あのリボンの騎士の千秋楽以来だ」と言えばいいでしょうか…
これもリボンの騎士 ザ・ミュージカルの千秋楽を観ていない人にとっては分からない表現だ。けれどそこには共通の感動が存在している… そう感じました。
これからは思いつくままに書いていきたいと思います。
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細かいセットリスト等は前回のレポでも触れているので、今日は書かなければいけないこと、書きたいことだけをそのまま書いていきます。
『スッピンと涙。』
この歌を歌う前に、彼女はこの歌の中で歌われる人に近づきたい、そしてその心をここにいる皆と共に感じたい… 確かそのような内容の事を言っていたと思います。
その言葉を聞いたとき、私は「この人もまた心同じくする人」だと思いました。「心同じくする人」とは、この人もまた舞台の上で観客と心一つになり感動を与えてくれる人、という意味です。
リボンの騎士でサファイアを演じた高橋愛も、宝塚歌劇の水夏希さんも、そういう人。…舞台に立ちそこで自分の表現をもって観客の心を揺り動かし、そして心一つにして感動を与える… それこそ私が最も魅せられて、最高の尊敬を感じる人です。
このときの後藤真希の歌唱は、まさにそれに値するものでした。
それから、今日の千秋楽では一部のファンの方が企画したサイリウムのイベントがありました。…最近はこういったファン主導のイベントも一部ではマンネリとの声もあり、その内容の意味を問われるケースもあります。
しかし今回のイベントについては、そこに「まごころ」が感じられたものでよかったと思います。それは、ごっちん本人がマイクを通さず生声で「ありがとう」と言ったところに表れていると思います。
そしてラスト。今回は千秋楽だけ特別のダブルアンコールがありました。普段の最後の曲が終わったあと、「このままじゃ終われない」と、今回のツアーに関わった全てのスタッフをステージに登場させて、その労をねぎらい、最後に歌った曲は…
この曲を歌う前に、ごっちんは、この曲を初めて貰ったときは何故こんな歌を歌わないといけないのか分からなかった。でも今はこの歌の中で歌われるものの大切さが分かった…と言っていました。だから今日最後に皆の前でそれを伝えたいと…
この歌の中で歌われること… それもまた私が最も大切なものだと思っているものです。 それは絆
両親や兄弟やあるいは出会った様々な人に対して、ありがとうと歌われるこの曲… その絆の素晴らしさ尊さを、今、改めて感じそれを伝えるために、ごっちんはこの曲を選びました。
今回のツアーも自分だけの力じゃない、一緒に舞台に立ったダンサー達や、その他、裏方で支えたスタッフ、そして観客の皆の存在があったからこそ成し遂げることができた、と… だから全ての関係者を舞台にあげ、また今日集まったファンに感謝の気持ちを伝えるために、彼女はこの曲を選びました。
もう、なんと言ったらいいのか… 舞台の上で演じる人、そしてそれを観る人、そしてそれを支え創りあげる人、全ての心が一つになって生まれる感動というものを体験しました。
これ以上のものはないだろう。人間なんてものは独りで生まれて独りで死んでゆく。どれだけ愛し合った人がいたとしても死ぬときは独りだ。
だからこそ人はそこに心一つにする人を求めるのではないかと思う。そういう瞬間を求めるのではないかと思う。そのときにまさに「生きている」という実感を持てるのだと思う。
後藤真希という人は、そういう最高の瞬間、感動を与えてくれる。舞台の上に立つ者として、表現できる最高のものを与えてくれる。
本当に素晴らしかった。 それだけです。