至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

目覚めゆく少女 田中れいな

私は当然のことながら、コンサートではいつも高橋愛を中心に観ています。なので印象に残るメンバーといえば、いつも高橋愛が一番になるわけです。しかしそういう私に割り込んで、敢えて印象を残すようなものを見せてくれるメンバーがたまにいます。

今回のコンサートでは田中れいながそうでした。

今回のれいなで一番印象的だったのは、「目」です。…いや、「視線」と言った方がいいでしょうか… どの曲だったかは忘れましたが、曲の最後の締めの部分でれいなの顔がスクリーンにアップになった時に、たまたまそれを見ていたのですが、その時の「目」に自分の存在をアピールする力がみなぎっているのを感じました。

私のこれまでのれいなの印象といえば、実力的には高橋・藤本に次ぐ者、言ってみれば次期エース候補に位置するメンバーですが、まだまだ子供というものでした。
それが、この秋コンでは「ちょっと変わってきたぞ」と感じられるシーンが、所々にありました。

6期のメンバーに関しては、亀ちゃんもさゆもそういう変化ってのは今回のコンサートにおいて感じられたのですが、一番印象に残ったのは、れいなでした。


私が知る限りでは、れいなを評する言葉の中では、以前につんく♂が本の中で言っていた

声という『楽器』がしなやか

という言葉が一番しっくりきます。「楽器」に例えているところが凄くよくわかります。

例えば、高橋・藤本は両名とも歌唱については評価されているメンバーですが、その中身は全然違います。高橋は、その絶妙な表現のバランス(技術的・感情的とも含めて)が魅力だと思っています。また、藤本はその伸びのある躍動と洗練が大きな魅力であると思います。

れいなの歌唱はその両名ともまた違った魅力を持っていると思います。れいなの歌には彼女独特の、言ってみれば『れいな節』とでもいうような響きを感じます。彼女しか持っていない「楽器」を奏でているような印象です。
だからこれまでいろんな曲を選んで歌っていますが、どれをとっても「れいなの歌」になっていると思います。
でもそこにはまだ、私がよくいう『歌心(うたごころ)』は僅かしか入ってきてないように思います。今回の「恋人は心の応援団」も、おそらくは自分で選んで、可愛らしく、今の自分が歌いたい歌として、彼女が持つ魅力ある「楽器」で聴かせてくれます。しかしそこ止まりです。

でも、これからはそれが少しずつ変わっていくのではないかなあと思っています。今後は、ただ「楽器」を奏でるだけではなく、そこに「心」をのせていかなければならなくなる。またそういう歌を歌うことを求められていくと思います。今の高橋愛は、常にそういう事を求められる存在です。春コンの「大阪 恋の歌」しかり、今回の「声」しかり…

今回は「好きにやらせてもらった」れいなだけど、あのコンサート中に見られた「目」は、将来、『歌心』を感じさせてくれるれいなの姿を予感させてくれます。

「少女から女へ」  …れいながそういう変化を遂げていく過程を、これから見られるであろうことが凄く楽しみです。