リボンの騎士 ザ・ミュージカル 〜夢を創りし人々〜
本当に前代未聞の舞台だった。これは以前にも書いたように、私がこれまで本格的なミュージカルというものを観たことがないせいもあると思いますが、キャスティング、音楽、シナリオ、全てが「本物」であるという衝撃を受けました。
これまでのハロプロのパフォーマンスも、それはそれで素晴らしい点は幾つもありますが、こと「ミュージカル」という土俵では、やはりそれに普段から携わる方々には敵わないな、と思いました。
そしてその本物の舞台に高橋愛が主役として出演しているという事実。しかも彼女が憧れ続けた宝塚歌劇による舞台。さらには手塚治虫。…もうすべてが夢のようだった…
私はこの公演を22公演観ました。それはただ単に「観たかったから」というのが理由です。あの素晴らしい夢の世界に一度でも多く居たい… それだけが理由です。
そして全ての公演において私を夢の世界に連れて行ってくれました。観劇した22公演、全ての公演において涙を流さないことはありませんでした。そして、その世界において、人間にとって何が大切なのかということを、私に教えてくれました。
この舞台を創りし人々は、まさに夢を創りし人々。…なんと素敵な業であろうか… これからもこの人々は多くの夢を創り、それを与えていくのだろう。そしてそれは大きな糧となって多くの人の心に残ってゆく… 夢を創るために選ばれし人々に改めて感謝の意を…
「サファイア」 高橋愛 愛の表現者
高橋愛はサファイアを演じました。女でありながら男として生きなければならない宿命を背負った主人公。高橋愛がサファイアの姿を通じて演じたものはなんだったのか…
それは「愛」
このミュージカルにおいて、語られた様々な愛。これまでも各出演者ごとに書いてきましたが、サファイアはそれらを統べて、「愛」において究極の存在でした。
私はこのミュージカルに対する一番最初のレポで、「愛とは人間が創り出したものの中で、最も尊きもの」と書きました。そう、愛とは人間が創り出したものなのです。愛を創り出し、人を愛することができるから人間なのです。
サファイアはその象徴です。
高橋愛はその愛の象徴を、自分の持てる業の全てで演じました。愛と名付けられた人が、まさにその名の通り「愛の表現者」となってそこにいました。
もうこれは一つの宿命だろう… 彼女はこの世に愛や夢や希望といったものを表現するために生まれてきたのだと思う。
過酷な宿命を背負ったサファイアの向こうに、もう一つの宿命を背負った人がいた。私はその人に出会えたことを心から感謝するとともに、生涯その人とともにあるだろう。それが私にとっての至上の愛だ。そしてそれが私が人として生きる証である。
小川麻琴 娘。卒業
もう、何を書いたらいいんだろうね… 今一つ言えるのは昨日の日記にも書いたように、私は昨日の特別公演でこれまで生きてきた中で最高の幸福を感じました。そしてその中で卒業していくマコを送ることができて本当に幸せだったと思う。
もう言葉では表現できないね
マコ、きっとまた会える。今から楽しみだね、その日が。幸福の表現者、小川麻琴に感謝とその未来に幸多からんことを願って、しばしの別れを…
その他あれこれ
- 千秋楽公演にて、私は生まれて初めて「ファンレター」なるものを書きましたw
- さらにそれを千秋楽に向けて注文した「花束」にいれました。
- 「花束」を持ってきてる人は何人かいたけど、甘い甘い。ただの花束じゃダメなんだよ。ちゃんと私みたいに「赤」と「青」の花で創られたものじゃないとw しかもそれを赤と青のリボンで結んでおかないとなw そんな私のリクエストに応えて素晴らしい花束を創ってくださった「新宿 ファンシー」さんどうもありがとう!
- 最終公演、再び演出家の木村信司先生にお会いすることができました。で、握手と感謝の言葉を述べる傍ら、前の人が台本にサインを貰ってたんで、これは私もとわがままを言って台本にサインしていただきました。本当に気さくな方でサインペンを持ってきてない私に、わざわざ係の人に頼んでペンを借りて書いてくださいました。何度も「台無しになりますよ?いいんですか?」とおっしゃいましたが、台無しどころか一生の宝物ですよ。本当にありがとうございました。
- あと、この1ヶ月、宿泊でお世話になった「グリーンプラザ新宿」もありがとう!本当に安かった!w