至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

彼方の人

先日、私は松浦亜弥の春のコンサートツアーのチケットを申し込みました。…普通なら「ふーん」で終わってしまうような内容ですが、これは私にとっては結構大きな出来事です。
私は高橋愛モーニング娘。に加入してから本格的なファンになったので、今年で丸5年目になります。しかしその間、松浦亜弥のソロコンサートには一度も行ったことがありません。後藤真希安倍なつみBerryz工房美勇伝、さらにはメロン記念日藤本美貴までソロコンサートに行ったことがあるにも関わらず、です。
それは何故か… 一言でいえば、これまで彼女に対して「魅力を感じられなかったから」です。

これはある意味では「暴言」であると思います。今や女性ソロアーティストとして確固たる地位を築き、各メディアにも頻繁に登場し、モーニング娘。の新メンバーの名前は知らなくても、松浦亜弥の名前を知らない人は居ない、という状況ですから…
ここで私がいう魅力というのは、姿形の魅力や、表現の魅力という意味ではありません。私はこれまでも彼女の容姿や歌など、アーティストとしての魅力はトップレベルであると思っているし、認めています。それは疑いの無いところであると思います。それでは、何をもって「魅力が感じられない」などというのか…
これは、全くの個人的な感じ方でしかないのですが、これまで彼女からは「心の響きを感じることができなかった…」
まったく抽象的な表現で「なんだそりゃ?」って感じですが、今、私が思いつく中で一番近い表現がこれです。
私は高橋愛のファンです。そして、彼女からはいつでもその「心の響き」を感じることができます。…でもこれも言ってみれば個人的な感覚でしかなく、何か確固たる証拠があるものではありません。でも確実にやはりそれは「ある」のです。…そしてそれは他のアーティストからも多かれ少なかれ感じられるものです。
以前、私は「絆」という話を書きましたが、私はその対象から発せられる「心の響き」を頼りに、その人と絆を結び、そしてその絆から多くの感動や影響を受けているように思っています。…でもこれまで松浦亜弥さんとは、その絆を結ぶことができなかった… それは意識的にそうしていたつもりはありません。これもまた以前に私は「先入観で今の娘。を見て欲しくない」ということを書きましたが、同じく彼女をいろんな先入観で見たくないと思っています。(実際には囚われるものがあったのかもしれませんが)そうして、これまでも何度か彼女と接するたびに、それを感じ取ろうとしていました。
でも、それでも彼女とは絆を結べなかった。…彼女はいつも同じ笑顔で同じ美しい姿で同じ明るさで同じ歌唱力で、私の前に現れ、そして華麗に全てを表現して去っていく…その繰り返し。一度私は友人に冗談めかして「一度、グシャグシャに泣いて、鼻水でもタラしてくれたら好きなるかも」とか言ったことがあります。まったくナンセンスで失礼な話ですが… 彼女のファンである人は、おそらく彼女のそんないろんな内面もある程度は理解して、絆を結んでいらっしゃると思いますが、これまで彼女は私にとってはそんな「隙」を見せてくれなかった。…おそらく私が感じられなかっただけでしょうが…

高橋愛松浦亜弥は数多いハロプロメンバーの中でも唯一同い年のメンバーです(みうなは1987年の早生まれ)でも、その存在は非常に対照的です。片や福井の田舎から出てきて、訛りがあって、言ってみれば泥臭い存在で、片や姫路出身にも関わらず一切関西弁は出ず、アイドルとしての姿勢を決して崩さない存在… それでも高橋愛の美しさ、表現力の高さ、そして人間としての在り方に魅せられて、今現在の私があります。
松浦亜弥… 彼女はずっとずっと私にとっては「彼方の人」でした。でも最近になって、本当に初めて彼女の「心の響き」が少しずつ感じられるようになってきた気がしています。去年のハロプロ☆パーティーや今年のエルダークラブの彼女の姿を見て、「松浦亜弥であること」の美しさや気高さ、そしてこれは誤解を恐れず書くと「哀しさ」というものを感じることができるようになったような気がしています。

ここまで書いていることは、まったく個人的な感覚の域を出ず、人によっては「見当違いも甚だしい」内容であるかもしれませんが、私自身の中では真実なのです。

そして、今回彼女のコンサートに申し込んだのは、本当に今更ながらであるけれども、そこから彼女との心の絆を結びたいという気持ちがあるからです。…先日、これも今更ですが、彼女のベストアルバムを買いました。これで彼女のアルバムは全部揃いました。そしてその彼女のボーカルを聴いて改めて思うのは、まるで「魔術師(Magician)」のようだということ。変幻自在に操られる彼女の表現を存分に味わってみたいと思う。そしてそこから更なる彼女の「心の響き」を感じ取れれば…
「彼方の人」に逢いにコンサート会場に足を運びたいと思います。