至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

後藤真希『カジュアルディナーショー』 / 広尾 ラ・クロシェット

最初の一時間はお食事です。ワンドリンクがついてきます。私はグラスワインの白を頼みました。本日のmenuはこれ

  • スカベーシュ
  • ハンバーグステーキ
  • キャラメルのムース/コーヒー

はっきり言って料理は大した事無いです。まあでも参加者で料理にこだわる人はあまりいないでしょう。しっかりした料理を食べたければ、また自分で行けばいいわけですから。

食事の後に、後藤真希さんが静かに登場。…衣装はワンピース…と、いってもネグリジェもしくはムームーに近いでしょうか…そんな感じです。…ごっちんというと、いつものライブではヘソ出しホットパンツといったイメージがありますが、今回はすごく可愛らしい出で立ちでした。
登場した瞬間に「あぁ、小さいなぁ…」と思いました。…普段のライブでのあの迫力からダイナミックなイメージがついてしまっていたのですが、間近で見た今回は、「やっぱり普通の19歳の女の子なんだな」と思いました。

そして、ライブスタート… 今回は生演奏です。キーボードとパーカッションとギターというトリオの構成です。曲目は以前に私も予想した通り*1、激しいダンサブルな曲は無く、全てしっとりと聴かせる曲でした。…つまり『ダンスパフォーマー後藤真希ではなく、『ヴォーカリスト後藤真希が堪能できるということです。

その内容は全体を通じて言うと申し分のないものでした。…初めの方の曲では、少し緊張してたのか歌詞を間違えてしまった部分もありましたが、中盤から後半にかけてはプロフェッショナルな歌唱を随時聴かせてくれました。…特にあの声の伸びは、素晴らしかった。同じハロー!プロジェクトでも藤本美貴と同じくらいの伸びだと感じました。生バンドの音にのって、聴くものに迫る力を十分に感じました。そして、一つ一つの歌唱がそれぞれプロのものとして成り立っていました。…プロなんだから当たり前と言ってしまえばそれまでですが、今回のこのディナーショーの企画が決まった時、一部の方の中には「ごっちんは聴かせるタイプのディナーショーは不向きなのでは?」という意見もありました。しかし、実際に私が聴いた限りにおいては、立派にディナーショーたるべきものを見せてくれました。

…その中でも、今回聴いた曲の中で一番素晴らしいと感じたものを挙げたいと思います。

涙の星

…これ以外の曲でも素晴らしい歌唱はあったのですが、私自身、特にこの曲の歌唱が素晴らしいと感じました。ライブでも何度も歌っていて歌い慣れているという事もあるでしょうし、ソロになってから初めて与えられた本格的なバラードということもあって、本人も思い入れがあるんじゃないでしょうか… 本当に見事でした。

MCでは、普段と違ってスーツ姿のファンが多いことに戸惑うとか、デビューして6年になるけれども、あっという間の出来事のようだった、といったことを話してくれました。そして、もうすぐ20歳になるけれど、20歳にしては子供っぽい所もあるけれど、これからは少しずつ大人の部分も出していければ、と…。 MC中、面白い言い回しだと思ったのが、つんく♂Pとの関係を『キャッチボールをしている』と言っていました。これは、心のキャッチボールであったり、指導面でのキャッチボールであったりするわけですが、『いつも凄いボールを投げてこられるんだけど、最近はきっちり投げ返せるようにもなってきた…』と、いった感じのことを言ってくれました。(細かい間違いがあったらすみません)

これは、やはりデビューして6年が経ち、ソロの後藤真希として成長しているという手応えを自分なりに感じているということではないでしょうか… 見た目は小さな女の子ですが、その中に秘めたパワーや、プロとしての確固たる強い意志を感じます。…本当にあの小さな躰からどうやったらあのダイナミックな声が出てくるのか、今にして驚きを感じます。

それともう一つ、彼女自身、20歳を迎えるにあたって心に期するものがあるんじゃないかな、と思いました。と、いうのはファンなら皆知っていることですが、彼女は父親を事故で亡くしています。おそらく、亡くなられたお父さんに対しても、成人となり芸能界でこれからもしっかりやっていく姿というものを見せたいというか、誓いたいという気持ちもあるのでは…と、思いました。今日のMCでも家族の話は出てきていました。そして彼女はハロプロメンバーの中でも一番家族に対しての思いが強い人だと私は思っています。…今日見せてくれたあの明るい笑顔の向こうに、そんな強い思いがあるんじゃないかな、と感じました。

最後は、ファン全員の見送りと写真撮影と握手です。自分の番がくるまでは緊張もしましたし、いろいろ考えたりしたのですが、実際のやりとりは次のような感じでした。

私 『…9/23も必ず行きます!…』

ごっちん 『あ、はい!ありがとうございます!』

…と、笑顔で答えてくれました。…自分でも咄嗟に出た言葉だったんですが、なんか自分では良かったなと思っています。それで、今回思ったんですが、握手するとかそれ自体が特別なことなんだから、もうこれからはこういう機会があっても何も考えなくていいな、と… 相手に不快な気持ちを与えさえしなければ、それでいいです。もう、高速とかでも、声かけるとか無くてもいいです。舞台の上に立つ人に、同じ目線で触れるなんて、もうそれだけでありえないことですよ。それ以上何を望むのか?って感じです。

そして、最後に、これは私が高橋愛に対する時の思いでもありますが、何故、私は後藤真希のファンなのか?… それは彼女のパフォーマンスに魅了されていることもありますが、やはりその生き様に触れていたいというのがあります。…人は生まれながらに孤独で、やがて独りで死んでいかねばならない存在です。だからその人生の間に恋愛もし、家族や友人達と様々な絆を結んでいくわけですが、後藤真希という人と出会い、その人となりに触れ、そしてその人から伝わる感動を受けるとき、今まさに共に生きているという実感を感じます。そしてそれが私の自分自身の人生においての糧となっています。アーティストとファンという絆ですが、そこで生まれるかけがえのないものを大切にして、これからも後藤真希高橋愛の、そしてハロー!プロジェクト全てのメンバーのファンでありつづけたいと思います。

本当に改めてそんなことを思いました。素晴らしいディナーショーだった!

*1:http://d.hatena.ne.jp/shijo/20050810参照。ちなみに挙げた10曲中7曲入っていました。