至上のブログ ~瑠々に魅せられて~

主にJuice=Juiceの段原瑠々さんに関連する内容です。2014/1/5までは昔の「愛に観せられて」の内容をインポートしています。

モーニング娘。の亡霊

…ここんとこ暑い日が続くので、娘。にかこつけて納涼怪談でも書くのかと思われたらすみません。怪談とは全く関係ありません。今日は過去と現在の娘。を絡めて、私が思うところを書きたいと思います。


新曲『色っぽい じれったい』が発売され、また新生モーニング娘。がスタートを切ったわけですが、ファンの間ではその受け止め方は様々です。今回の新曲に関しても、「いい曲だ!」と言う人もいれば「…イマイチ」と言う人もいます。 それは、人それぞれ好みもあるし、評価は違って当然なのですが、私がただ一つ残念だと思うのは、安易に過去と比べて』という前提を持って評価される方がいることです。

モーニング娘。はアイドルグループとしては非常に息の長いグループです。そしてその間に構成メンバーも常に変化し続け、今では当初のオリジナルメンバーは一人もいなくなりました。名前は同じ『モーニング娘。』でも、現在は全く違うグループになったと言っていい程です。

また、このグループはかつて国民的アイドルグループ』と呼ばれ、ミリオンヒットを記録したグループでもありました。ところが現在では、やっとこさ5万枚売れるかどうかという状況です。…当然そこには当時の市況との違いや、現在のメンバーの力量その他、様々な要因があるわけですが、初期の頃からのファンの方にしてみれば、『あの頃はよかった』とか『あの頃の方が輝いていた』というような意見が出るのも理解できなくはありません。

しかしながら、もし、過去の方が上』という安易な先入観を持ったまま現在のモーニング娘。を見るのだとしたら、今の娘。達の姿はその人の目には正しく映らないのではないでしょうか…

例えば、先の夏ハロでは卒業メンバーによる『LOVEマシーン』が披露されました。その感想を書かれたものを読むと、中には、ただ単にあのメンバーでその曲を歌ったという事実だけで評価されている方も多くいます。かつて1999年に歌われたそれとは違うものなのに… そこには、やはりかつての『あの頃』に対する、その人の思い入れが強く作用していると思います。…これもある意味仕方のないことかもしれません。誰しもモーニング娘。から貰った大切な何かがあると思うし、それを大切にしていきたいという気持ちもあると思います。

しかしそれが強すぎて、現在の娘。達を正しく見ることの妨げになっているとしたら、それは残念なことだと思います。…もちろん、今のモーニング娘。もしっかりと先入観を交えず見られた上で、なおかつ『あの頃』と比べて足りないもの、批判すべき事を述べてらっしゃる方もいます。…それであればよいのですが、中には殆ど今の姿や歌を見たり聴いたりせずに、安易に批判される方もいます。…或いは最初から先入観の範囲内で語られる方もいます…私はそれが残念でなりません。


…しかしながら、現在の娘。達はその現実もまた受け止めなければなりません。今は亡き、かつてのモーニング娘。と比べられるということは、今のメンバーにとっては『死んだ子の歳を数える』ようなものかもしれません。今はそんなグループはもう存在しないのですから。しかし今のメンバーはそのモーニング娘。の亡霊』と戦わなくてはいけません。

私は前の日記に『愛の時代を築いて欲しい』という内容を書きました。そこには、遠慮をせずに書くならば、『安倍なつみの時代』や『後藤真希の時代』をも凌駕するようなものを娘。の歴史の中に創りあげて欲しいという願いも含まれています。…こういった事を書くと、中には鼻で笑われる方もいるかもしれません… 例えば5、6期メンバーのファンの方でも『そりゃ無理だ』と言われる方もいるかもしれません。…しかし私の口からは絶対にそのセリフは出てきません。なぜなら、

高橋愛を含め、今のモーニング娘。のメンバーこそ、今まさに、それに立ち向かっている挑戦者 Challengerなのだから

その姿をファンとして見る者が、先にあきらめてしまうということは絶対にありません。かつての大いなる存在に立ち向かう娘。達をこれからもしっかり見ていきたいと思います。そして、かつてその存在に思いを馳せた人達にも、今の娘。達の姿をありのままで見て欲しいと思います。